約 3,322,760 件
https://w.atwiki.jp/dragonballz/pages/15.html
タイトル・・・・・公開年月日 ドラゴンボール 神龍の伝説1986.12.20 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 魔神城のねむり姫1987.7.18 摩訶不思議大冒険1988.7.9 ドラゴンボールZ オラの悟飯をかえせ1989.7.15 地球まるごと超決戦1990.7.7 超サイヤ人だ!孫悟空1991.3.9 とびっきりの最強対最強1991.7.20 激突 !!100億パワーの戦士たち1992.3.7 極限バトル !!三大超サイヤ人1992.7.11 燃えつきろ !!熱戦・烈戦・超激戦1993.3.6 銀河ギリギリ !!ぶっちぎりの凄い奴1993.7.10 危険なふたり!超戦士はねむれない1994.3.12 超戦士撃破 !!勝つのはオレだ1994.7.9 復活のフュージョン!!悟空とベジータ1995.3.4 龍拳爆発 !!悟空がやらねば誰がやる1995.7.15 ドラゴンボール 最強への道1996.3.2
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/967.html
ニコニコ動画/ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 2009-10-16 【TAS】ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 1 07 06 5/5 【TAS】ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 1 07 06 4/5 【TAS】ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 1 07 06 3/5 【TAS】ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 1 07 06 2/5 【TAS】ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 1 07 06 1/5 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTAS改良版 その1だけ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASでフリーザ様が登場だ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASでポッポルンガプピリットパロ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTAS~特戦隊編~ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASのザーボン戦修正ver ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASでザーボンをフルボッコにしてみた ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASをドドリア戦もやってみた。 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASをキュイ戦まで進めてみた。 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASをベジータ戦も作ってみた。 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説のTASをラディッツ戦まで作ってみた。 超サイヤ伝説 なんでもありTAS サイヤ人編まで ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 ナッパで簡単Lv上げ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 超大猿対決! ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 超大猿ベジータ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 最強バグ技「バグ界カード」 前編 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 最強バグ技「バグ界カード」 後編 ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 フリーザ第二形態を仲間にする ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 ナメック星から地球へタイムスリップ ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説 フリーザを逃亡前に全力で倒してみた 超サイヤ伝説 バグ技集 ◇◆『ニコニコ動画』へ
https://w.atwiki.jp/xbox360score/pages/2137.html
ドラゴンボールZ BATTLE OF Z 項目数:49 総ポイント:1000(オフライン実績830、オンライン実績170) 難易度:★★☆☆☆(オンライン協力者が居れば-1) 技術的に難しい実績はない カード収集は毎週チェックして購入していけば1~2ヶ月程度 プレイ時間は最低でも50時間 オンライン対戦実績が実質8人必要 うっひゃー! おめぇやるじゃねぇか! すべての実績を獲得する 0 超戦士はねむれない ミッションプレイ時間が50時間を突破 30 ボロボロの戦士たち サイヤ人編:Z戦士ルートをクリア 10 虚しい決着 フリーザ編:Z戦士ルートをクリア 15 さようなら戦士たち セル編:Z戦士ルートをクリア 15 大団円 そして…… 魔人ブウ編:Z戦士ルートをクリア 15 ミッションコンプリート すべてのミッションをクリア 30 頼んだ! エナジーシェアを成功させる 10 大丈夫か!? しっかりしろ! リバイブソウルを成功させる 10 これでもくらえー!!! 追撃を成功させる 10 一気に決めるぞ! メテオチェインをMAXまで成功させる 10 息を合わせるんだ!! シンクロラッシュを成功させる 10 くたばっちまえーっ!!!! 極限技を成功させる 10 ボクの気を使って! 元気リクエストで元気を送る 10 ハロー ドラゴンワールド! マルチミッションモードでルームに入った 10 力を合わせて戦おう マルチミッションモードでチームを組んで戦う 10 カードコンプリート カードを全種類入手する 30 アイテムコンプリート アイテムを全種類入手する 30 お宝みっけ! レアリティ7のカードを入手する 15 たったひとりの最終決戦 カード、アイテムを装備せずに難易度5のミッションをクリア 30 集結!!! Z戦士 同じキャラを使用せずZ戦士だけで4人のチームを組み、対戦で勝利する 15 集う超戦士たち DLCを除くキャラクターをすべて開放する 30 これからが本番だ プレイヤーランクが99に達した 30 ぶっちぎりの凄い奴 CPUパートナーランクをMAXにする 15 いでよ神龍! ドラゴンボール争奪戦でドラゴンボールを7つ集める 30 秘密の実績 こんどはいいヤツに生まれ変われよ… 魔人ブウ(純粋)を極限技で倒した 15 完全に消え去ってしまえ!!! セル!!! パーフェクトセルを極限技で倒した 15 おめえのツラはもう見たくねぇ フルパワーフリーザを極限技で倒した 15 地球のクズどもめ オレ様の勝ちだ!!! サイヤ人編:サイヤ人ルートをクリア 15 オレは宇宙一なんだ!!! フリーザ編:フリーザ軍ルートをクリア 15 これが本気になった私だ…… セル編:人造人間ルートをクリア 15 もうだれひとりオレのジャマをする者は存在しない!!! 魔人ブウ編:魔人ブウルートをクリア 15 フリーザ敗れる!! アナザーエイジのすべてのミッションをクリア 15 龍拳爆発!! エクストラエイジのすべてのミッションをクリア 15 勝つのはオレだ スペシャルエイジのすべてのミッションをクリア 30 そろそろ全開でいくかな ミッションクリア100回を突破 15 お前がナンバー1だ!!! バトルロイヤルで金メダルを10コ獲得 15 戦闘エリート 一度もリトライせずに難易度5のミッションをクリア 15 燃え尽きろ! 熱戦・列戦・超激戦 対人戦で100回勝利した 30 フリーザ軍 結集!!! 同じキャラを使用せずにフリーザ軍勢だけで4人のチームを組み、対戦で勝利する 15 サイヤ人 全員集合!!! 同じキャラを使用せずにサイヤ人だけで4人のチームを組み、対戦で勝利する 15 人造人間の宴 同じキャラを使用せずに人造人間だけで4人のチームを組み、対戦で勝利する 15 オッス!オラ悟空! 同じキャラを使用せずに孫悟空だけで4人のチームを組み、対戦で勝利する 15 もっと強く!!悟空の夢は超でっけぇ Zランクを取得したミッションが10個以上になった 30 キャラクターマスター すべてのキャラクターをプレイヤーが操作した 30 伝説のスーパーサイヤ人 トータルEXPが1,500,000,000を突破 90 100億パワーの戦士たち すべてのキャラクターのCPUパートナーランクがMAXになった 90 リッチコレクター 1,000,000DP以上の買い物をした 15 プレミアムコレクター 100,000PP以上の買い物をした 15 カードコンプリート 能力値+50系のカードはミッションクリアで出る場合がある事を確認 Lv表記のない金枠カードはミッションクリアで取得は確認できていない 単純に確率が低いのか分からないが自力で集めるならPPをためて週替わりのカードを買った方が確実 No142「デンデ神の奇跡(アイテム)」とNo64「ポルンガの願い」は WEEKLY LINE UP表記時ではなくGOLD LINE UP限定のカード GOLD期間は不明で2016年で確認できたのは2月16日、17日の2日間 2015年の2月辺りでも販売されていたとの報告あり アイテムコンプリート アイテムは全50個 その内15個はPPで購入するアイテム またNo32~No34のアイテム3個はWEEKLYのランダムコレクションで取得する 60回ランダムで取得できるが、出なければ1週間待ってまた回すしかない。 ランダムコレクションは運がよければPPでしか購入できないアイテムも出る そのため、まずはランダムコレクションを回すのが早道 集う超戦士たち シングルで全てのミッションをクリアしても残る場合 ランクが低いため出現していない場合がある。 出現していないだろうキャラが出現するミッションを選択し Sランクを取れば大体クリア後出現する ぶっちぎりの凄い奴 シングルでCPUに設定したキャラのLvが10に到達したら解除 マルチでもプレイヤーが足りない場合ホストならCPUを設定可能 その際もCPUに経験値が入る こんどはいいヤツに生まれ変われよ… 完全に消え去ってしまえ!!! セル!!! おめえのツラはもう見たくねぇ それぞれが単体で出現するステージをプレイする必要がある。 また極限技を持っているキャラが決まっているため確認した上で使用すること。 アイテム欄に「極限玉」を装備しないと発動できない。 発動までに失敗した場合スタートからリトライするとアイテムを消費せず再開可能 「極限玉」は週3個しか購入できない。 キャラクターマスター 全てのキャラクターが使える状態にするのが必須 キャラの出し方は実績「集う超戦士たち」参照 ミッションクリアする必要はない。自分にあったすぐに終わらせられるミッションを選ぼう もっと強く!!悟空の夢は超でっけぇ Zランクの条件として極限技でミッションボスを倒す必要がある。 (極限技条件は他の極限技系実績を参照) マルチでの評価がZでも良いのでアイテム節約するならマルチでやっていればある程度は取れる。 伝説のスーパーサイヤ人 ランク445で経験値が解除数値になる。 CPUパートナーレベルを上げつつ気長にやるのがいい オススメはミッション24 セルを時間内に倒せばリンクボーナスが無くても8,000 ある程度リンクボーナスがあれば10,000程経験値が貰える 倒せなくてもクリア扱いなためかなり楽 リッチコレクター 累計で到達すればよい PLAY LOGからトータル消費DPで確認できる。 プレミアムコレクター 累計で到達すればよい PLAY LOGからトータル消費PPで確認できる。 DPに比べ集めにくいのでミッションのスペシャル条件が分かればなるべく狙っていくとよい。 また、スキルカードNo64「ポルンガの願い」があればミッション終了時にEXPに応じたPPが手に入る。 ■オンライン実績関連■ いでよ神龍! 2人から解除可能 8人部屋でカードを有効にしてドラゴンボール争奪戦を行う 解除する側はカードを装備し、解除しない側は装備しないでプレイしていれば大体は揃えられる。 心配な場合は時間を15分に設定しておけばよい。 CPUがメンバに居ればドラゴンボールは拾わなくてもCPUが大体拾ってくれる。 お前がナンバー1だ!!! 2人から解除可能 2人で行う場合は2人部屋でカード有効にしてバトルロイヤルを行う。 部屋時間を5分に設定して、解除側は相手を1度倒して放置してこれを10回行えばよい。 燃え尽きろ! 熱戦・列戦・超激戦 2人から解除可能 ノーマルバトルでカード有効にして解除側はカードを装備してこれを100回行えばよい。 集結!!! Z戦士 フリーザ軍 結集!!! サイヤ人 全員集合!!! 人造人間の宴 オッス!オラ悟空! 2人から解除可能だが確実に解除を狙うなら7人集めなくてはならない。 8人部屋でノーマルバトルを行う。 メンバが8人に満たない場合CPUがランダムで選択される。 ランダムで選択されるCPUはホストが使用可能なキャラが選択される。 そのため解除用にセーブを作れば運ゲーの確率をかなり上げる事が可能。 参加者は全キャラ解除していれば使えないキャラを使用してもらうなどすればキャラ被りも回避できる。 100勝実績込みでやっていれば4人程度メンバ集めれば運ゲーでも解除の可能性は非常に高くなる。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9056.html
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十八話「空飛ぶジャンボット」 時空怪獣エアロヴァイパー 時間怪獣クロノーム 登場 「ジ、ジャンボット!? ウルティメイトフォースゼロってことは、ミラーナイトと同じ……」 目の前の巨大な鋼鉄の塊が仲間のジャンボットと聞かされ、ルイズも才人も目を見張った。 同時にルイズは、以前ゼロの記憶を夢として覗き見た時に、同じものを目にしたことがあることを 思い出した。 「でもまさか、あなたの仲間のジャンボットが、こんな鳥みたいなのだったなんて……」 『それをジャンボットに言うなよ。訳あってあいつ、鳥って呼ばれるのは嫌ってるんだ』 ジャンバード=ジャンボットであることについて、ゼロが解説する。 『それにもう一つの姿って言ったろ。ジャンボットは変形機能のあるロボットなんだ。分かるか? ロボット。ここで言うゴーレムや自動人形みたいなもんなんだが。で、中に人を乗せて移動したり 高速で飛行したりする時に、このジャンバードの状態になるんだ』 「へぇ~」 才人とルイズはゼロの話に感心するが、シエスタは当然何が何だか分からず、目をパチクリさせている。 『とにかく、ジャンボットからどうしてここにいるのか聞きたい。シエスタがいると都合が悪いから、 席を外すよう頼んでもらえないか?』 「シエスタ。悪いけどわたしたち、この『竜の羽衣』をゆっくり、じっくり見たいの。 先に帰っててもらえないかしら?」 「えッ? でも……」 「俺からも頼むよ。ずっと俺たちにつき合わせるのも悪いし」 ルイズの頼みに、シエスタが難色を示す。しかし才人も加わると、仕方なく了承する。 「分かりました。お気が済みましたら、村に戻ってきて下さいね」 シエスタが洞窟から退出すると、ゼロが早速ジャンバードへ呼びかける。 『おい、ジャンボット! 俺だ、ゼロだ! まさかこんなところで再会できるなんてな! お前、何でこんな洞窟の中に、ジャンバードの姿でいるんだよ!』 しかし、ジャンバードからは何の応答もない。 「何か反応する様子がないんだけど」 『おっかしいな……眠ってるのか? 仕方ねぇ。中に入ってみるとするか』 「えッ! あの中に入れるの?」 ルイズが少々驚く。 『もちろんだぜ。ジャンボットは元々、エスメラルダって星の王族の守護ロボットで、宇宙船の 役割もあるからな。えっと、どこから入るんだったかな?』 思い出しつつ指示を出すゼロに従って、才人とルイズはジャンバードの中に乗り込むこととなった。 「うわ、すごい……。これ、どうやって造ったのかしら?」 内部に立ち入った二人、いや三人は、ジャンバードのコックピット内にたどり着いた。 ルイズはハルケギニアの技術を大幅に超越した造りのコックピットを目の当たりにして、 思わず言葉をなくした。 『あんまり下手にいじるなよ。俺も、エスメラルダの技術で作られたジャンボットの構造を 完全に把握してる訳じゃないんだ』 ルイズに注意をしたゼロは、才人に指示を出してジャンボットの状態を調べる。 「どうだ、ゼロ?」 『うーん……どこ操作しても、うんともすんとも言わないな。どこか重要な部分に故障が発生してるのか……』 コックピット内のコンソールを操作させていると、不意に前方のモニターに明かりが灯った。 「きゃッ! 何したの?」 『モニターは動くみたいだな。ちょうどいいや。メモリーに保存されてる、超空間ではぐれてから 今日までの記録を見れねぇかな。何が起きたか分かれば、手の打ちようがあると思う』 ゼロは才人の手を借りて、コンソールを操作する。そして試行錯誤した末に、真っ白だったモニターに 宇宙から宇宙へ渡る時に見た超空間の光景が映し出された。ジャンボットの目が捉えた、ゼロと はぐれてからの映像記録だ。 『よし、上手く行った。再生するぜ』 ゼロがスイッチを押すと、止まっている映像が動き始めた……。 『くッ、しまった……! ゼロから完全にはぐれてしまった……』 超空間を移動中に次元嵐に遭遇し、吹き荒れる暴風に流されたジャンボットは、すっかり ゼロたちの姿を見失って孤立してしまっていた。だだっ広い超空間に独りきりという状況は、 普通なら精神がどうかなってしまいそうだが、ジャンボットは希望を捨てなかった。 『ゼロが目的地にたどり着ければ、私もいずれかはそれに引き寄せられてたどり着けるはずだ……』 はぐれたとはいえ、ウルティメイトイージスの力の加護はまだ受けている。超空間内ならば、 自然にイージスに引っ張られて同じ場所に到着するだろう。そのことは心配していないのだが、 問題は現状だ。 『しかし、ひどい次元嵐だ……。抜けるか収まるまで、私の身体が持つだろうか……。うおッ!』 次元嵐から発せられた稲妻が機体を撃ち、うめき声を上げるジャンボット。次元嵐のエネルギーは すさまじく、いつまでもこの中にいたらバラバラに吹っ飛ばされてしまうかもしれない。 『仕方ない。多少無理をしても、強引に突っ切る……!』 稲妻を受け続けるのは危険と判断して、背中と足のブースターの火力を強めると、全速力で 次元嵐から抜け出した。 『ふぅ、ひとまずは危機を脱したか……む?』 嵐を抜けて安全な場所まで来たことでひと息吐くジャンボットだったが、すぐにその視界に、 超空間の中を飛び回る二つの、大きさの大分異なる物体を発見した。 一つは、翼とプロペラを持つ、ジャンボットからしたらはるかに原始的な航空機。見ている才人は、 タルブ村の神社で目にしたゼロ戦だとすぐに分かった。 「ギィィィィイイイイイ!」 もう一方は、ハルケギニアに生息する飛竜によく似た巨大生物、つまり怪獣だ。頭頂部にある 鬼のような二本の赤い角が目立つ。 「こいつは……」 才人は通信端末から怪獣の情報を引き出した。時空怪獣エアロヴァイパー。嘘か真か、 時空間の中を自在に飛行し、時間移動する能力があるという。 「ギィィィィイイイイイ!」 ゼロ戦は、怪獣エアロヴァイパーに追い回されていた。高い航空能力を持つゼロ戦だが、 エアロヴァイパーを振り切るのには足りなかった。そしてエアロヴァイパーは、口から火球を吐いて ゼロ戦を撃ち落とそうとしている。 『こんな場所で、人が怪獣に襲われてる!? 助けなければッ!』 正義感に駆られたジャンボットは、すぐにブースターを噴かせて現場へと急ぎ、握り拳を作った 左腕を前に突き出す。 『ジャンナックル!』 掛け声とともに、その左腕が炎を噴きながらジャンボットから離れて飛んでいった! 俗に言うロケットパンチである。 「ギィィィィイイイイイ!?」 ジャンボットの存在にまだ気がついていなかったエアロヴァイパーはジャンナックルをもろに食らい、 吹っ飛ばされた。火球もあらぬ方向に飛んでいき、ゼロ戦は救われる。 『間に合ったか……』 ジャンボットがほっと安堵したのも束の間、エアロヴァイパーが体勢を直すと、その頭部の 赤い角がスパークした。 「ギィィィィイイイイイ!」 その直後に、エアロヴァイパーを中心に空間が波紋を起こすように歪んでいき、エアロヴァイパーの 姿が消えていく。歪みに巻き込まれたゼロ戦も同様だ。 『むッ!? ワープして逃げるつもりか!? そうは行かんッ!』 ジャンボットはブースターの火力を上げて加速、歪みの中に飛び込んでいく。見たところ、 エアロヴァイパーは凶暴な性質の怪獣のようだ。しかもワープ能力があるとなれば、 放っておけば様々な場所で被害が出る恐れがある。絶対に阻止せねば、と使命感に駆られるジャンボット。 そして空間の歪みに飛び込んで、抜けた先で、赤と青の二つの月が浮かぶ夜空を目の当たりにした。 『これは……! どこかの惑星に出たようだな』 ジャンボットのつぶやきを聞きながら、ルイズは二つの月の映像をながめて声を上げる。 「この月……ここってハルケギニアじゃない!」 「それだけじゃねぇみたいだぜ。地上の光景、俺たちの見たタルブ村のもんにそっくりだ」 才人に背負われたデルフリンガーが指摘する。なるほど、彼の言う通り、地上に見える山の位置が、 シルフィードの上から見た時のものと同じだ。そしてジャンボットの足元に広がる村は、 全く荒らされていない状態なので今一つ確信が持てないが、タルブ村なのだろう。 ジャンボットは既にハルケギニアに到着していたのだ。 『この惑星がある宇宙……我々の目的地の観測データと一致している。ということは、偶然にも 目的地にたどり着いたのか……』 ジャンボットも、この場所が目的のハルケギニアであることを察していた。が、思いに 耽っている場合ではなかった。先ほどのエアロヴァイパーが、今度はタルブ村の上空で ゼロ戦を襲っていた。 「ギィィィィイイイイイ!」 『はッ! いかん!』 すぐにゼロ戦を助けに向かうジャンボットだが、エアロヴァイパーはもうゼロ戦の間近に迫っている。 追いつかれて激突されるのは必至だろう。 『間に合わない! ならばッ!』 それを理解したジャンボットは、目から光線を放ってゼロ戦に浴びせた。直後にエアロヴァイパーの巨体が ゼロ戦に激突し、ゼロ戦は翼をへし折られて落下。山のふもとに墜落した。 しかし、その時には搭乗者は誰もいなかった。操縦していた青年は、気がつけばジャンボットの コックピット内に立っていた。 「なッ……!? こ、ここは……!?」 青年は何が起きたのか理解できずに、コックピット内を見回していた。 先ほどジャンボットの放った光線は、人を自らのコックピットに瞬間移動させる転送光線。 それでゼロ戦の操縦者を、エアロヴァイパーにぶつかられる寸前に自分の中に移動させたのだ。 事態が呑み込めない青年に、コックピットのモニターの上にある赤いリング状のランプが チカチカと光り、ジャンボットの声が機内に響いた。 『無事だったか、青年』 「うわッ!? しゃべった!?」 『驚くのは無理がないと思うが、今は説明をしている暇はない。私が怪獣を倒すまで、 しっかり掴まっていてくれ』 青年に頼んだジャンボットは、一つだけ質問する。 『名前だけ聞いておこう。私はジャンボットというのだが、貴殿の名は?』 状況に対して現実味を感じておらず、呆然としていた青年だが、その問いかけにはこう答えた。 「佐々木武雄……大日本帝国海軍少尉、佐々木武雄だ」 この名前を聞いたルイズは驚愕した。 「ササキ!? それってシエスタのひいおじいさんの名前じゃない! でも、この人は おじいさんって言うには明らかに若いわよ。どうなってるの?」 首を傾げる彼女に、大体のところを理解した才人が説明する。 「この記録の中の時間は、ずっと昔なんだよ。きっとエアロヴァイパーの能力の影響でジャンボットは、 今じゃなくて過去のハルケギニアに到着しちゃったんだ」 そして佐々木武雄の属する大日本帝国は、才人の時代からはるか過去の時代、開国で江戸時代が 終わりを告げてから大戦期までの日本の国名だ。時空をねじ曲げるエアロヴァイパーが、 過去の地球人と違う宇宙のスーパーロボットとの奇妙な邂逅を作り上げたのだ。 「なるほどね。昔の時間に放り出されたのなら、この人がシエスタの曽祖父になってもおかしくないってことか」 理解を示したルイズがうなずいていると、モニターの中ではジャンボットとエアロヴァイパーの戦闘が開始される。 『行くぞ怪獣! ジャンミサイル!』 ジャンボットの背部が開くと、大量のミサイルが発射されてエアロヴァイパーへ突っ込んでいく。 全方位を取り囲むミサイルの群れから、エアロヴァイパーが逃げる道はない。 「ギィィィィイイイイイ!」 そのはずだったが、エアロヴァイパーの二本角がスパークすると、その姿が瞬く間に消失する。 ミサイルは全て空振りして、何もない空中で炸裂した。 『何ッ!? あんなに早くワープが出来るのか!』 驚愕したジャンボットの頭上に、エアロヴァイパーが出現して火球をぶつけてきた。 『ぐわぁぁぁぁッ!』 火球の爆発を受けたジャンボットは地上にまっさかさまに落ちていく。どうにか姿勢を制御して 村の外れに着陸することには成功したが、そこにエアロヴァイパーが急降下してくる。 『このッ!』 見上げたジャンボットの頭部から銃身が迫り出して、緑色の光線、ビームエメラルドを発射するが、 当たる前にまたもエアロヴァイパーが消える。 「ギィィィィイイイイイ!」 今度はジャンボットの左側から現れて、体当たりをしてジャンボットを弾き飛ばした。 『ぬぅッ! 厄介な能力を持つものだ……!』 どんな攻撃も、当てることが出来なければ相手にダメージを与えられない。時空を操作し、 神出鬼没に現れるエアロヴァイパーにジャンボットは手を焼かされる。 『だが、既にカラクリは見抜いたぞ……』 しかし、ジャンボットはエスメラルダの技術の粋を持って生み出された、卓越した電子頭脳を持つ 高性能ロボット戦士。エアロヴァイパーを観察することで、もう時空移動の弱点を把握していた。 『ジャンブレード!』 右腕から緑色の刀身の剣が伸び、それを構える。エアロヴァイパーの方は、角を光らせてまた消え失せた。 『……』 ジリジリと向きを変え、周囲を警戒するジャンボット。そして、正面から右側に向き直った時に、 背後の空間からエアロヴァイパーが飛び出す。 「ギィィィィイイイイイ!」 『そこだぁッ!』 エアロヴァイパーが迫り来る瞬間に、ジャンボットは振り向きざまにジャンブレードを 水平に薙いだ。 刃はエアロヴァイパーの頭部の二本角を根本から切り払った。 「ギィィィィイイイイイ!?」 慌てて軌道を変えてジャンボットからそれると、地面に足を着けたエアロヴァイパーは 自分の頭をかいて狼狽する。だがその手が、角に当たることはなかった。 『お前の空間移動能力の源は、角! それを切断すれば、もう逃げることは出来まい!』 ジャンボットのセンサーは、エアロヴァイパーが時空移動する寸前に、角から莫大なエネルギーが 発せられるのをしっかりと捉えていた。発生源を叩いてしまえば、エアロヴァイパーは最大の武器を 使用することが出来なくなる。この勝負、もう決まったも同然だ。 『これでとどめだ! 行くぞぉッ!』 未だ取り乱しているエアロヴァイパーに、ジャンボットが全速力で駆けていき、ジャンブレードを 左肩へと引き寄せて斬撃の構えを取る。 だがその瞬間に、背面に光弾の直撃を食らった! 『ぐわぁッ!? 何だと!?』 すぐに振り返ったジャンボットだが、背後にはこれといったものは何も見当たらなかった。 『馬鹿な! 相手はもう空間転移が不可能なはず! しかし、だったら今のは一体……!?』 たった今の光弾は、エアロヴァイパーが繰り出したものではないことは明らかだ。何故なら、 撃たれた時には目の前にいたのだから。では、一体何者が……。 動揺していると、ジャンボットの身体に二本の触手が巻きつき、縛り上げた! 『何!? 触手だと!?』 振り返ると、触手はいつの間にか立ち込めていた白い煙の中から伸びていた。同時に、 ジャンボットのセンサーが海鳴りの音を捉える。 『こんな山間部に、海鳴り……? ぐおおぉぉッ!』 海鳴りの音の直後に、触手を伝ってジャンボットに高圧電流が浴びせられた。電撃にジャンボットは 苦痛の声を上げる。 そうしていると、白い煙が晴れていき、中から水色に黄色の斑点模様という派手な色彩の ウミウシに似た怪獣が姿を現した。 「ギュウッギュッギュッギュッギュウ!」 「こいつは……!」 才人は先ほどと同じように、通信端末で新たに出現した怪獣の情報を引き出す。 時間怪獣クロノーム。過去へ移動する能力で時間の流れを滅茶苦茶に破壊し、惑星を丸ごと滅亡させてしまう、 ふざけた外見に反して非常に危険で凶悪な怪獣だ。恐らく、エアロヴァイパーの発する時空エネルギーに 反応して現れたのだろう。 『まさか、別の怪獣が現れるとは……ぐおおぉぉッ!』 執拗な電流攻撃を食らい、激しく苦しむジャンボット。鋼鉄のロボットである彼には、 金属によく流れる電撃は特に痛いだろう。 「ギュウッギュッギュッギュッギュウ!」 『ぐぅぅぅぅぅ……!』 締めつけられて身動きが取れない状態で、延々と苦しめ続けられるジャンボット。並みの者では こんな絶望的状況に陥れば、心が折れて諦めてしまうだろう。 しかしこの鋼鉄の武人は違った。反撃の意志すら保っていた! 『バトルアックス!』 掛け声とともに左肩に装備しているシールドが変形する。中心が開いて左右に伸び、柄が迫り出して 巨大な戦斧に変わると、その際の勢いで巻きついている触手を切断してジャンボットを解放した。 「ギュウッギュッギュッギュッギュウ!」 触手を切られたクロノームがひるんで後ずさった。しかし敵の面前で怖気づくというその行動は、 みすみすジャンボットに反撃のチャンスを与えることになる。 『必殺! 風車ぁッ!』 バトルアックスを手にしたジャンボットが左回転して遠心力を上乗せした一撃をクロノームに叩き込む! 「ギュウッギュッギュウッ!!」 袈裟に斬られたクロノームは、胴体がズズッとずれ落ちると、一瞬で爆散して粉々に砕け散った。 『危ないところだった……ぐッ!?』 しかし、勝利した側のジャンボットが急によろめく。身体が一瞬、激しくスパークした。 『しまった、損傷が激しすぎる……!』 ここまでジャンボットは、超空間内で強烈な稲妻に打たれ、エアロヴァイパーの火球を食らい、 クロノームの攻撃を受け続けた。そのせいで、これ以上下手に身体に負荷を掛けると自動修復機能では 対処し切れなくなるほどの深手を負ってしまったのだ。 「ギィィィィイイイイイ!」 『むッ!?』 その時、クロノームを一撃で葬ったジャンボットに恐れを抱いたのか、エアロヴァイパーが 空高く飛び立って逃げ始めた。 既にジャンボットの射程範囲外に逃げられてしまっている。倒すには、全速力で追いかける他ない。 しかし今の状態でそれをやれば、本当に取り返しのつかないことになるかもしれない……。 『逃がさんッ!』 だがジャンボットはためらわなかった。この星に文明が存在することは、一瞬タルブ村を 見下ろしたことでもう分かった。水準が如何ほどかは知らないが、怪獣を相手取るほど 高いレベルだと考えるのは楽観的すぎる。この星の誰かがエアロヴァイパーの被害で 泣くことを防げるのは、今は自分しかいないのだ……。 見ず知らずの人間たちのために身体を張ることを躊躇なく選んだ勇者ジャンボットは、 すぐにジャンバードに変形してエアロヴァイパーを追った。今才人とルイズが乗っているのと 全く同じ宇宙船だ。 「ギィィィィイイイイイ!」 エアロヴァイパーは翼竜型の見た目通り、飛行能力に優れた怪獣だが、ジャンバードは 平和ながら非常に卓越した科学力を持つエスメラルダの誇るスターコルベット。あっという間に 彼我の距離を詰めて、射程範囲内に入れた。 『ぐぅッ……!?』 しかし、その瞬間に機体が激しくショートし、噴射ノズルのジェットが弱まって速度が落ちる。 やはり負荷が大き過ぎたのだ。これ以上無理をすれば、本当に自動修復で直せないほどの 故障が生じるだろう。 『ジャンミサイル……発射ぁッ!』 それでも、ジャンバードは己よりハルケギニアの人間を選んだ。ジャンミサイルとビームエメラルドの 集中砲火を、背を向けているエアロヴァイパーに叩き込む。 「ギィィィィイイイイイ!」 全方位をミサイルで取り囲まれたエアロヴァイパーには逃れる術がなく、集中砲火の直撃を 食らって跡形もなく吹っ飛んだ。 『やったぞ……ぐッ……!?』 だが己に課した使命を果たしたのも束の間、遂にジャンバードの最重要な配線が焼き切れた。 その瞬間にジャンバードは意識が遠のき、ふらふらと高度を下げていく。 「ジ、ジャンボットとやら! 大丈夫か!?」 コックピット内の佐々木は、丸で事態が呑み込めずにいたが、ジャンバードが危険な状態に 陥ったということは察して心配した。その彼に、ジャンバードが告げる。 『ササキ少尉……残念ながら、説明をする力は、もう私には残っていないようだ……。何も分からぬ貴殿を、 一人でこの地に放り出すことになることを、どうか許してほしい……』 ジャンバードは最後の力を振り絞って山間に飛び込み、崖の岩壁に向けてビームエメラルドを照射した。 レーザー光線は岩を溶かし、崖に大きな空洞を作る。それが、今のジャンバードを収めている洞窟であることを ルイズはすぐ把握した。 洞窟の中にすっぽりと入ったジャンバードは、その場に着陸。また佐々木に呼びかける。 『すまないが、ササキ少尉……私は今すぐにでも、機能停止する。しかしいずれ、私を修理できる者たちが、 必ずこの地にやってくる……。それまで、私がここに隠れていることは、極力秘密にしてほしい……』 ジャンバードは機能停止してしまえば、完全に無防備になってしまう。そこを心なき者や 悪しき心の者の手に侵されないように、後のことを佐々木に頼み込んでいた。 『少し関わっただけの貴殿に、多大な迷惑を掛けるが、どうかお願い出来ないだろうか……』 「そ、そんなことは、お安い御用だ! 私は貴殿に命を救われた! この恩に報いないのは、 日本男児として恥ずべきことだ!」 ジャンバードの頼みを、佐々木は当然とばかりに承諾した。 「しかし、その貴殿を助けられる者は、どうやって見分ければいいのだ?」 それだけ聞くと、ジャンバードはこう答える。 『簡単だ……。貴殿の母国語……この世界の者では読むことの叶わぬはずの文字を読める者が、 私を助けてくれる者だ……。……どうやら、これ以上はもう持たないようだ……。どうか、 私が眠っている間のことを、頼む……』 どうにか重要なことは全て伝え終えたジャンバードは、とうとう限界が来て、視界がブラックアウトした。 同時に録画された記録も終わり、モニターから輝きが消えた。 ジャンボットに起きたことを全て知った才人とルイズは、彼の献身ぶりに感動して目をうるませていた。 「うぅ、何ていい奴なんだ……。自分の身を省みないで、会ったこともない人たちのために あそこまで戦うなんて……」 「騎士でも、あそこまで出来る人はいないわ……。彼こそ誉れ高い真の騎士よ!」 ルイズは感涙しつつゼロにお願いする。 「ゼロ、ジャンボットを助けてあげて!」 『もちろんだ。けど、さっき言った通り、俺はジャンボットの構造を把握してる訳じゃない。 ここは、同じ出身地のあいつに頼もう』 と語ったゼロは、ルイズが指に嵌めた『水のルビー』に呼びかける。 『ミラーナイト、聞こえてるか!? ジャンボットを見つけた! お前の手を貸してほしい! すぐ来てくれ!』 その途端にルビーが光り、等身大に身長を調整したミラーナイトがコックピット内に着地した。 『はい、話はもう全て聞きました。まさかジャンボットが過去のこの世界に来ていて、こんな場所で 意識を失っていたとは私も予想外です』 「ミラーナイト、ジャンボットを直してあげられるか?」 才人が若干不安を含んだ顔つきで尋ねると、ミラーナイトはおもむろにうなずいた。 『お任せ下さい。私も以前は、ジャンボットと同じくエスメラルダの王家に仕えていた身。 万一の時のために、ジャンボットの修理方法は学んでいます。恐らく付きっ切りで修理をすれば、 二、三日で完全に直るでしょう』 『そっか! そいつを聞いて安心したぜ。あぁ、早く起きてるジャンボットとも顔を合わせたいな』 『そうですね。これでグレンも見つかれば、ウルティメイトフォースゼロ出張組が無事に勢ぞろいです』 嬉しそうに語らい合うゼロとミラーナイト。やはり二人も、仲間の所在が分かって喜んでいるようだ。 その二人に感応されて、ルイズと才人も和やかな笑顔になった。 その後は、ジャンバードのことはミラーナイトに任せて、ルイズと才人はタルブ村に戻っていった。 そこでルイズは、シエスタから学院からの伝書フクロウが届いたこと、授業をボイコットしたことで 先生方がカンカンだということを知らされ、 「ああああ! よく考えたら、これって立派なサボりじゃない! しかも祝詞も結局出来上がってないし! どどど、どうしましょう! これがお母様や姉様のお耳に入ったりしたらぁ!!」 と喚いて慌てふためいたが、それは別の話である。 ルイズたち一行が宝探しに興じていた頃、アルビオンの空軍工廠の街、ロサイスの発令所では、 アルビオン皇帝となったクロムウェルがお供を連れて、工廠内の『レキシントン』号などの 空中戦艦を視察していた。 「見たまえ。あの大砲を!」 クロムウェルは『レキシントン』号の舷側に突き出た大砲を指差して、『レキシントン』号の 艤装主任のサー・ヘンリ・ボーウッドに呼びかけた。しかしボーウッドは、今やアルビオンの 最高権力者になったクロムウェルに対し、非常に愛想のない表情を見せている。 「余のきみへの信頼を象徴する、新兵器だ。アルビオン中の錬金術師を集めて鋳造された、 長砲身の大砲だ! 設計士の計算では……」 「トリステインやゲルマニアの戦列艦が装備するカノン砲の射程の、おおよそ一・五倍の射程を有します」 「そうだな、ミス・シェフィールド」 クロムウェルが言いよどむと、彼の側につき従う、黒いコートの冷たい雰囲気を纏わせた、 奇妙な女性が説明を代行した。シェフィールドという彼女はクロムウェルの秘書らしいが、 ボーウッドは正直興味がなかった。 彼は心情的には、実のところ王党派だった。だが同時に、軍人は政治に関与すべからずとの 意思を強く持つ生粋の武人だった。そのため上官の艦隊司令が反乱軍側についた際、仕方なく 貴族派の軍門に下ったのだ。彼にとっては、アルビオンは未だ王国であり、クロムウェルは 王位の簒奪者だ。そう考えるボーウッドがクロムウェルを面白く思うはずがない。 「しかしながら、たかが結婚式の出席に新型の大砲をつんでいくとは、下品な示威行為と取られますぞ」 何食わぬ顔で毒を吐くボーウッド。『レキシントン』号は、トリステイン王女とゲルマニア皇帝の結婚式に、 国賓として出席するクロムウェルらを乗せる御召艦なのだ。その親善訪問に新型の武器をつんでいくなど、 砲艦外交ここに極まれり、である。 「『親善訪問』? ああ、きみにはまだ伝えてはいなかったな」 だが、クロムウェルはボーウッドが耳を疑いたくなる台詞をこの次に唱えた。 「我々は『親善訪問』などという無駄なことをしに行くのではない。『開戦』を行うのだよ」 「は!?」 ボーウッドの顔色が一瞬で青ざめた。それほどに信じられない言葉だった。 「『開戦』!? バカな! トリステインとは、不可侵条約を結んだばかりではありませんか! それを正当な理由もなしに一方的に破り捨てるなど、破廉恥極まりない! ハルケギニア中に 悪名をとどろかせることになりますぞ!」 さすがに我慢ならずに激昂するが、クロムウェルは平然と言い返す。 「悪名? ハルケギニアは我々レコン・キスタの旗の下、一つにまとまるのだ。聖地をエルフどもより 取り返した暁には、そんな些細な外交上のいきさつなど、誰も気にとめまい」 ボーウッドは、クロムウェルにつめよった。 「条約破りが些細な外交上のいきさつですと? 下手をすれば、エルフどものみならず、 ハルケギニア中を敵に回しかねない蛮行ですぞ! あなたは祖国をも裏切るつもりか!」 だが、クロムウェルは鼻を鳴らして言い放つ。 「それがどうしたというのかね? 少し前までならともかく、今のレコン・キスタはハルケギニア全てを、 いやその倍を敵に回したとしても絶対に勝利の栄光を手中に収めることが出来るようになったのだよ」 「は……? おっしゃる意味がよく分かりませんが……」 訳の分からないことを述べるクロムウェルに、ボーウッドは頭がおかしいのではないかと一瞬考えた。 そんな彼の戸惑いを置いて、クロムウェルは踵を返す。 「時にきみは、世界を変えるものが何か分かるかね? 革命を成そうという確固とした精神? 信仰? はたまた理念?」 クロムウェルはボーウッドとシェフィールドを連れて、工廠の奥へ足を運んだ。この工廠は、 クロムウェルの命により急遽増設がなされ、奥行きが倍以上になっている。それでいて、 増設部分はどういう訳か、クロムウェルの選んだ者以外の立ち入りが禁止された。 ボーウッドは仮にも『レキシントン』号の艦長なのに、選ばれていなかった。もっとも、 クロムウェルを嫌う彼は特に気にしていなかったが。 「どれも違う。世界を変えるのは、いつの時代、どこの『世界』も、『力』なのだよ! 誰が何と言おうと、 圧倒的な『力』が全てをねじ伏せ、覇権を握るのだ!」 その立入禁止の区域へ続く扉を、クロムウェルがシェフィールドに開かせ、ボーウッドを初めて中へ通した。 「なぁッ……!? こ、これは一体……!?」 そしてボーウッドは、禁止区域に広がる光景を目の当たりにして、絶句した。 工廠の奥には、現在のハルケギニアの技術では再現することが到底出来ない、金属で出来ていながら空を、 それだけでなく宇宙空間を航行することの出来る飛行物……いわゆる 『円盤』が何機も停泊していた。 話によれば、以前このような円盤がハルケギニアの各国家の首都を攻撃したという。それが何故、 アルビオンの工廠に存在している……!? 「驚いたかね? これが『力』だよ。私はハルケギニアとは違う世界からの来訪者と『ともだち』なのだよ。 この『力』があれば、ハルケギニアの統一どころか、聖地の奪還も難しいことではなくなる」 異常な光景に対して、クロムウェルは何でもないことのように説明した。ボーウッドの方は、 冷や汗が噴き出るのが止まらない。 「うぎゃあああああッ!!」 そうしていると、左手の扉から、複数の人間の断末魔がとどろいてきた。それでボーウッドは バッと振り返り、クロムウェルの方は呆れ顔になる。 「おや……あれほど近づいてはいけないと注意したのに、禁を破った人たちがいるな。 気の毒だが、仕方ない。彼らの自己責任だ」 ボーウッドは恐る恐る扉に近づき、開いて中を覗き込んだ。 「グルルルル……グアアアアァァァァ!」 そして見えたのは、巨大な檻に入れられた、黒い蛇腹状の皮膚を持った山のような巨大生物。 頭部を見上げると、前に折れ曲がった金色の角が生えているのが見えた。 「あれはもしや、怪獣では……!?」 「そうとも。私は怪獣とも『ともだち』なのだよ」 愕然として一歩も動けなくなったボーウッドの言葉を、クロムウェルはあっさり肯定した。 「これらの『力』を『人間』に喩えるならば、きみの言い分のような批判は、 路傍の小石のようなものだ。小石が人間の歩行を妨げるかね? そういうことなのだよ」 と言い残して、クロムウェルは満足したようにシェフィールドとともに立ち去っていく。 後に取り残されたボーウッドは、認めがたい現実を一気に見せつけられ、意識が遠のくような気分になった。 「『虚無』を操るのみならず、このような人外までも味方にするとは……クロムウェル、あいつは、 ハルケギニアをどうしようというのだ……」 視察を済ませて、アルビオン王家から奪い取った城の執務室に帰ってきたクロムウェルは、 一人になった途端に貼りつけたような笑顔をかなぐり捨て、憎々しげに独白した。 「全く、いつまでこんな貧相な人間の姿に化けていなくてはならないのだ……忌々しい」 アルビオンの戦いの時に既に見せたが、このクロムウェルは本物ではない。ナックル星人が 取って代わって化けているのだ。そしてナックル星人は、骨の髄まで見下している ハルケギニアの人間に変身していることが我慢ならないようだった。 ハルケギニアを侵略しに来た宇宙人連合は、ハルケギニアの社会に巧妙に溶け込んで潜伏をしている。 大っぴらに活動していては、ウルトラマンゼロに目をつけられて圧倒的戦闘力で討伐されることが 分かっているからだ。ナックル星人の場合は、侵略にも役立てる目的で、本物のクロムウェルを始末して 成り代わり、彼の率いているレコン・キスタをそのまま乗っ取ったのだった。もっとも上記の理由で、 ナックル星人はクロムウェルの姿になっているのを忌み嫌っている。 「それもこれも、ウルトラマンゼロとその仲間のせいだ……! 奴らのせいで、私の計画が大幅に狂った。 この恨みは、次の作戦で必ず晴らしてやるぞ……!」 ナックル星人が恨み言を吐いていると、今部屋には彼しかいないはずなのに、どこからか呼びかける声がした。 『ナックルよ……次の作戦は上手く行くのだろうな?』 「む! 貴様はッ!」 どこか嘲りの色を含んだ呼びかけで、ナックル星人は何もない虚空に、鋭い目つきを送った。 その虚空から、声がしているのだ。 『貴様があれだけ大口を叩いておいて、おめおめ逃げ帰ってきた時は呆れてものが言えなかったぞ。 今度はあのような醜態は晒さないだろうな』 「黙れッ! ああなった原因の一端は、貴様にもあるのだぞ!」 挑発めいたことを言う虚空の声に、ナックル星人は怒声を返す。 「何故我々に、ウルトラマンゼロに仲間がいることを話さなかった! 異なる宇宙で、 「直接相対した」ことのある貴様が知らなかったとは言わせんぞ!」 それに、声は淡々と答える。 『聞かれなかったからだ。もう少し用心をしておけば、あんな無残なことにはならなかったろうになぁ』 「何だと!? 貴様、それほど重要なことを、聞かれなかったから話さなかったで済ませる気か!」 ナックル星人は虚空の声を責めるが、声はその話にすっかり興味を失ったように、さっさと話題を切り替えた。 『それより、問題は次の作戦だ。今度はひっくり返されたりしないのだろうな?』 と聞くと、ナックル星人は誇るように胸を張る。 「当然だ! 今度はどんなイレギュラーがあろうと問題ないように、練りに練った作戦を用意した! 今度こそ、ウルトラマンゼロたちを地獄に送ってやるわ!」 『その言葉、信じようではないか……』 声は実に偉そうに、ナックル星人に指摘をする。 『貴様ら宇宙人連合を、この次元の宇宙に連れてきたのは我々だ。その労力を無下にしてくれないことを 祈っているぞ』 「言われるまでもない! 貴様はそこで黙って見ているといい! このナックル星人が完全勝利する様をな!」 宣言したナックル星人は、もう声と同じ空間にいることに嫌気が差したのか、執務室を飛び出した。 彼がいなくなってから、声がおかしそうにつぶやいた。 『果たして、ナックル星人が本当にあのウルティメイトフォースゼロに勝てるか……お言葉に甘えて、 座して見届けさせてもらおうか……』 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9059.html
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十九話「ナックル星人の逆襲」 用心棒怪獣ブラックキング 暗殺宇宙人ナックル星人 カプセル怪獣アギラ カプセル怪獣ウインダム 宇宙ロボット キングジョー 登場 ゲルマニア皇帝、アルブレヒト三世と、トリステイン王女アンリエッタの結婚式が三日後に迫ったその日、 トリステイン艦隊旗艦の『メルカトール』号は新生アルビオン政府の客を迎えるために、艦隊を率いて ラ・ロシェールの上空に停泊していた。 後甲板では、艦隊司令長官のラ・ラメー伯爵が正装して居住まいを正している。その隣には、 艦長のフェヴィスが口ひげをいじっていた。 「やつらは遅いではないか。艦長」 ラ・ラメーがいら立って呟いた。アルビオン艦隊は、約束の刻限を超えても姿を見せないのだ。 「自らの王を手にかけたアルビオンの犬どもは、犬どもなりに着飾っているのでしょうな」 そうアルビオン嫌いの艦長が呟くと、檣楼に登った見張りの水兵が、大声で艦隊の接近を告げた。 「左上方より、艦隊!」 なるほどそちらを見やると、雲と見まごうばかりの巨艦を先頭に、アルビオン艦隊が静静と 降下してくるところであった。 「ふむ、あれがアルビオンの『ロイヤル・ソヴリン級』か……」 「あの先頭の艦は巨大ですな。後続の戦列艦が、まるで小さなスループ船のように見えますぞ」 艦隊を率いる『レキシントン』号をまじまじと観察して、ラ・ラメーとフェヴィスが言葉を交わした。 ラ・ラメーは鼻を鳴らす。 「ふむ、戦場では会いたくないものだな」 しばらく降下してくるアルビオン艦隊をじっとながめていた二人だが、後続の戦列艦の、 更に後ろについてくる飛行船の列が見え、怪訝な顔になる。 「おや? 列がまだ続いている。後ろの船は一体……」 先に聞いていた隻数より明らかに多いことに気づいて、戦列艦の背後の飛行船をよく見た途端に、 ラ・ラメーとフェヴィスのみならず、トリステイン側の艦隊の兵たちは全員が唖然となった。 「な、何だと!? あれはまさか……『円盤』ではないかね!?」 アルビオン艦隊の後尾を構成する飛行船は、大きさこそ『レキシントン』号には劣るが、 それとは別の意味で「異様」としか言いようのないものだった。 材質は木材ではなく、どう見ても金属製である。それだけでもハルケギニアの技術を大きく越えた 代物であるが、全体的な形状も、羽のついた帆船ではなく、ラダーつきの平べったい箱型と、 地球の戦闘機に近いものであった。当然、ハルケギニアの人間には馴染みのないものだ。 そしてこのような金属製の飛行物体は、宇宙人連合の最初のハルケギニア攻撃の際に、 ラ・ラメーらは目にしている。侵略者「ウチュウ人」の戦艦で、「円盤」と呼称されるものだと、 いつの間にか流れていた噂で知った。 「しかし何故、アルビオンの連中がウチュウ人とともに行軍しているのだ!?」 滝のように脂汗を流すラ・ラメーの疑問に、アルビオン軍は何も答えない。その代わりに、 アルビオン艦隊の後尾についている円盤群に動きがあった。 円盤の一機が機体を地表と水平を保ったまま一気に降下すると、底部からスポットライトのような 光を照射する。そして、どうやって積み込んでいたのか全く分からないが、円盤から身長が60メイルを 超える大怪獣が円盤の体積を無視して出現し、地上にドスン! と地響きを鳴らして着地したのだ。 「グルルルルル……!」 「ひッ!? か、怪獣まで!」 円盤から現れて、牙を剥いてうなり声を上げているのは、容貌だけで強者の貫録を漂わせている怪獣だった。 筋骨隆々の全身の体色は暗闇を想像させるほどに真っ黒で、胴体も四肢も蛇腹状になっている。頭頂部には 前に折れ曲がった金色の角が生え、背中にも同じ色のトゲが四本、横に並んでいる。装飾が少なく割とシンプルな 外見だが、その分理屈抜きの「力強さ」というものが見て取れる。 これは、工廠でボーウッドが目にした巨大怪獣と同じ個体だった。名前は、ブラックキング。 ナックル星人の誇る戦闘用の大怪獣だ。 「グアアアアァァァァ!」 ブラックキングは上を向いて首をトリステイン艦隊の方角へ向けると、口から紅蓮の熱線がほとばしった。 熱線は猛烈な勢いではるか上空まで伸びてきて、艦隊を構成する戦艦が一隻、一瞬で爆散して粉々になった。 「は……!?」 ラ・ラメーもフェヴィスも、完全に絶句した。怪獣が常識を超越した、恐るべき生物で あることは聞いている。しかしまさか、地上に仁王立ちしたまま上空の戦艦を狙い撃ちにして、 たった一撃で玉砕するなど、実際に見せつけられてもにわかには信じられなかった。 だが、攻撃してくるのはブラックキングだけではなかった。アルビオン艦隊側の円盤も 光線を照射し、更にはアルビオン艦隊までもが砲撃の雨を降らせてきたのだ。 「な、何が起きているのだ! 向こうの艦隊はどうしたというのだ!?」 怪獣と円盤、そしてアルビオン艦隊に攻撃されている事実が認められず、ラ・ラメーが 狂ったようにわめいた。部下に事態の説明を求めるための信号を送らせるが、アルビオン側は 砲撃を繰り返すばかり。 これでラ・ラメーもフェヴィスも悟った。アルビオンは親善訪問に来たのではない。侵略に来たのだと。 ようやく応戦するトリステイン艦隊。だが、ただでさえアルビオン側にも艦数と大砲の 性能差で負けているのに、そこに円盤と怪獣の攻撃まで加われば、勝ち目など微塵もなかった。 ものの数分の内にトリステイン艦隊は跡形もなく消し飛ばされ、生存者は一人も出なかった。 『クハハハハハ! 原始人の玩具の群れにしては、持った方じゃないか! ブラックキングの 準備運動くらいにはなったか!?』 アルビオン艦隊の後尾についている円盤の一隻の内部で、ナックル星人が哄笑を上げた。 この戦闘とも言えない一方的な虐殺は、ナックル星人の立てたハルケギニア侵略計画、 そしてウルトラマンゼロへの逆襲計画のほんの序章に過ぎなかった。これからクロムウェルの姿で 配下に置いたアルビオンの兵とともに、トリステインの全土を焼き払って陥落させるつもりなのだ。 『それにしても、事態を呑み込めずに恐慌していたトリステインの人間どもも愚かだが、 こっちの連中はそれに輪を掛けて愚かだな。さすがは下等種族だ』 ナックル星人はモニターに映る、アルビオン艦隊の兵士たちの様子を見やり、侮蔑の嘲笑を送った。 ボーウッドと、お飾りに過ぎない司令長官のジョンストンに代わって実質の指揮と執るワルド以外の 全員が、「アルビオン万歳! 神聖皇帝クロムウェル万歳!」と唱えて諸手を上げているのだ。 彼らは異星人と怪獣とともに侵略行為を働くという異常事態を、クロムウェルに化けたナックル星人の 「彼らは私の虚無の力により、アルビオンの盟友となった」というどう考えても無理のある虚言を 疑うことすらせずに信じ切った。ボーウッドとワルドだけは疑念を挟んでいたようだが、二人とも 特に反論を示すことはしなかった。 『無知蒙昧とはこのことだ。奴らは知性を持つ人間とも呼べん。都合のいい現実という、 与えられた餌だけが全ての犬畜生だな』 散々見下されているとも知らずに万歳を繰り返すアルビオン兵をこき下ろすナックル星人。 本来なら、こんな連中の後に続くだけでも我慢がならないほど腹立たしいが、今度の ウルトラマンゼロに復讐する計画には、「人間」の存在がどうしても必要なのだ。 だから蹴散らしたい衝動をぐっとこらえて、地上のブラックキングに指示を送る。 『ブラックキング、前に進め! 最初の行き先は、原住民のちんけな集落、「タルブ村」だ!』 「グアアアアァァァァ!」 ナックル星人のテレパシーによる指令を受けたブラックキングは、足を前に出し、行進を始める。 大地に散らばったトリステイン艦隊の残骸や、森の木々を薙ぎ倒して、タルブ村へ向けて進み出した。 その後ろ姿をアルビオン艦隊が追いかけて、それとともにナックル星人の円盤群も進んでいく。 怪獣と円盤、そして侵略者の言いなりと化した誇りなき軍隊は、トリステインの領空を不躾に犯していった。 ルイズたちの一行は、『竜の羽衣』を発見したことで宝探しの旅を終わらせ、魔法学院に 帰還することになった。ただシエスタだけは、アンリエッタの結婚式の祝祭が近いので、 休暇の名目でタルブ村に留まることになった。 ゼロ戦の方の『竜の羽衣』は、佐々木武雄の遺言により才人に進呈されることになった。 時代は違えども自分と同じ故郷の人間の遺物に妙な感慨を抱いた才人はありがたく譲り受けると、 ギーシュの父のコネで竜騎士隊を借り受け、彼らにゼロ戦を運んでもらった。 しかし、べらぼうに高い運送料までは考慮していなかった。いざ魔法学院の中庭まで運んでもらってから どうしようかと困っていたら、意外な人物が立て替えてくれた。 「なるほど! この風車を回転させて、風の力を発生させるのか! この翼も、羽ばたくようには 出来ておらんが、揚力を得るのに理想的な形状をしている! いやよくできておるな! まことに 素晴らしい!」 その人物が中庭に鎮座したゼロ戦をしげしげと見て回り、才人からの説明の一つ一つに感心した。 ミスタ・コルベール。御年四十二歳である。 「プロペラを回すには、ガソリンという油が必要なのか。それは『錬金』で調合すれば、 何とかなるだろう。機体も完璧に直さねばな。この継ぎ接ぎのままでは、飛ぶ前に プロペラの風で分解してしまうだろう。やることは多いが、是非実際に飛んでいるところを 見たいものだ!」 コルベールは、運ばれてきたゼロ戦をひと目見ただけで、ただの奇妙な物体などではないことを見抜き、 空を飛ぶ機械だと聞いた途端に年甲斐もなく大はしゃぎした。今はゼロ戦を元の飛べる状態にしようと、 あれこれ算段を立てている。 彼は火の系統のメイジだが、破壊と攻撃を至上とするのが常識のメイジ仲間とは大きく異なり、 火の魔法を生活や建設的なことに活かそうと日々研究している、いわば「変わり者」だった。 そんな彼が、魔法の力に依らずに空を飛ぶ「飛行機」に興味を抱かないはずがなかった。 彼は才人からゼロ戦を預かると、すぐさま修理のための研究をするために、研究室に駆け込んだ。 才人の方は、エアロヴァイパーに撃ち落とされ大破したゼロ戦を、元の通りに直してもらいたいという一心で、 コルベールに預けた。佐々木の遺言には、才人に向けての「なんとしてでも『竜の羽衣』を陛下にお返しして欲しい」 というメッセージがあった。だがそれは今となっては、到底叶わぬ相談だ。何故なら、彼の属した「大日本帝国」は はるか昔に無くなったからだ。だから、いつかゼロ戦を返す日を夢見て必死に形だけでも直したであろう 佐々木の無念に少しでも応じようと、完全な修理を頼んだのだ。 それから時間が経過し、アンリエッタの結婚式の予定日の三日前となった日。才人はルイズの部屋で、 ゼロに話しかけた。 「なぁゼロ、俺、ジャンボットが過去のハルケギニアに到着してたことも驚きだったけど、 シエスタのひいじいさんが日本人だったことはもっと驚いたよ」 『そうだな。お前以外にも、この世界に迷い込んだ地球人がいたんだな』 相槌を打ったゼロが、今までのことを思い返す。 『思えば、スパイダーを持ち込んだ科学特捜隊員や、人じゃないけどキュルケの家の家宝になってた 本とかあったな。このハルケギニアと地球は、意外なところでつながってるのかもしれないな』 当たり前だが、別の宇宙同士は通常の方法では往来など不可能だ。しかし世界は広いもので、 宇宙と宇宙をつなぐ時間と空間を超越した「場所」もない訳ではない。かの「怪獣墓場」がその一例で、 あそこには様々な宇宙から怪獣の魂が行き着くという。地球とハルケギニアも、そういう超常的な 「通り道」がどこかにあるのかもしれない。 『そうでもないと、三人も地球人がこの世界に迷い込むなんてことが説明できないもんな。 もしかしたら、他にもこっちに来てる地球人がいたりしてな』 「他にもか……。今までの人はもうお亡くなりだったけど、まだ生きてる人もいるかもしれないってことだな」 『もし出会ったら、俺はどうしようか……。当然地球に連れて帰すべきだろうが、任務があるからなぁ……』 「ちょっと! そこうるさいわよッ! 人が考えごとしてる時に!」 机に向かってうんうんうなっていたルイズが振り返って叱ってきた。彼女は式がもう目と鼻の先なのに、 まだ祝詞を完成させていなかった。色々案は出しているが、どうも納得できないらしい。 『ハハハ。大変だな、お互い……』 ゼロが思わず笑ったが、次の瞬間には声が強張る。 『ん何ッ!? 怪獣の鳴き声だ!』 「えッ!? また現れたのか!」 途端に才人とルイズが色めき立つ。だが次のゼロの言葉で、ますます驚愕することになった。 『それだけじゃねぇ! 一緒に円盤の飛行音もする! しかも何機もだ!』 「それって、また宇宙人連合とかいうのの攻撃!?」 トリスタニアでの円盤群の攻勢と、アルビオンの四大宇宙人を思い出すルイズ。どちらも ゼロたちに撃退されたが、性懲りもなく三度攻めてきたのか。 『違いないな。場所はラ・ロシェール……いや、タルブ村だ!』 「タルブ村だって!?」 瞬時に青ざめる才人とルイズ。既にゴルドンの被害に遭ったというのに、あの村はまだ苦しめられるのか。 それだけではない。あそこにはシエスタが残っている! 『やべぇ! もう攻撃は始まってる! 今から飛んでったら間に合わねぇぜ! こういう時は…… ミラーナイト! 来てくれ!』 ゼロが姿見に向かって叫ぶと、直ちにミラーナイトの姿が現れた。 『状況はこちらも把握してます。すぐに転送しますよ! じっとしてて!』 「相棒! 俺っちを忘れるんじゃねえぞ!」 存在を主張したデルフリンガーを才人が掴み、ルイズは『始祖の祈祷書』を抱きかかえると、 ミラーナイトが鏡の中から他者を自分のように鏡面を通じて移動させる光線技、ナイトムーバーを使用した。 才人とルイズはミラーナイトのシンボルの十字の光に包まれると、一気に姿見の中に吸い込まれ、 部屋から姿を消した。 次の瞬間には、タルブ村の側の森の中に、水たまりを出口にして転送された。 「わッ! ホントに一瞬ね。すごいわ」 『すみませんが、私はジャンボットが今、手を離せない状態なので、しばらく救援には行けません。 ゼロ、タルブ村の人々をお願いします!』 『分かってるぜ! 行くぜ才人! ルイズ!』 「ああ!」 才人とルイズはすぐに森から飛び出し、タルブ村へ駆けつける。そこで、地獄絵図を 目の当たりにすることになった。 「グアアアアァァァァ!」 「ひ、ひどい……!」 円盤群と混成しているアルビオン艦隊は、上空からタルブ村に砲弾の雨を降り注いでいる。 円盤もまた、光線を照射して民家を焼いている。そしてブラックキングが、熱線を吐き散らして 草原を火の海に変え、家を踏み潰す。ゴルドンの脅威がなくなり、家々の建て直しの着手が されたばかりのタルブ村が、炎と煙に包まれて灰燼へと帰していく。住人たちは焦熱地獄の中から 必死に逃げ回って村から脱出していくが、ほとんどの者は火の手に逃げ道を塞がれて 苦しみもがいていた。 「助けてくれええええ!」 「誰かぁぁぁぁ!」 「おお、始祖ブリミルよ! 我らをお助け下さい!」 「えーん! お母さーん!」 爆音とブラックキングの鳴き声に混じって、村人たちの悲鳴が休みなく上がる。顔から 血の気が失せたルイズは、空に浮かぶ最も巨大な戦艦を見上げた。 あの船には見覚えがある。アルビオンに赴いた際に、浮遊大陸の周囲を監視していた飛行船だ。 名前は『ロイヤル・ソヴリン』……いや、レコン・キスタに奪われて『レキシントン』号となったとか。 「あれはアルビオン軍!? どうしてアルビオンが宇宙人たちに荷担してるの!?」 「今はどうだっていい! 早く侵略者どもを追い払って、タルブ村を救わないと!」 才人がすぐにウルトラゼロアイを取り出すが、変身をゼロが制止する。 『待て才人! 今俺が出ていったら、奴らは今以上に激しく暴れるだろう。そうなったら タルブ村の人たちがますます戦火に巻かれちまうぜ!』 「けど、それじゃあどうするんだよ!」 焦る才人に、ゼロが指摘する。 『忘れたのか? 俺たちにはこういう時に力になってくれる、頼もしい仲間がいるだろ!』 ゼロの言わんとするところを、才人はすぐに理解した。 「そっか! カプセル怪獣だな!」 そうと分かるとすぐに小箱を取り出し、カプセルを二つ手に取った。そして右手を振りかぶり、 燃えていくタルブ村へ向けて投げ飛ばした。 「行け! アギラ、ウインダム!」 「お姉ちゃーん! 助けてー! 苦しいよー!」 半壊していたシエスタの生家は、村の者たちの努力により、とりあえず寝泊まりは出来る程度には 修復されていた。しかしアルビオン軍の襲撃により、家は炎に包まれて崩壊してしまった。しかも 倒れた柱に、幼い妹が下敷きになっている。運の悪いことに父母は用事で家を離れており、シエスタしか 助けられそうな者がいない。 「頑張って! すぐに、お姉ちゃんが助けるから!」 懸命に励ますシエスタだが、所詮女の細腕では、倒れた柱をどかすのは不可能だ。それでも 持ち上げようと力を振り絞っているシエスタの周りに他の弟たちがしがみついている。 しかし、危険もかえりみずに妹を救おうとするシエスタの兄弟愛を嘲笑うように、冷酷な現実が突きつけられる。 「グアアアアァァァァ!」 「!? きゃあああああああ!」 天井が崩れて外と内の境界がなくなったシエスタの家に、ブラックキングが迫る。足を振り上げ、 シエスタたちを虫けらのように踏み潰そうとしている。太陽光と明日を遮る影が自分たちを包むと、 シエスタは目をつぶって弟たちを抱きしめた。 しかし、彼女たちの命が踏みにじられることはなかった。 「キギョ―――――ウ!」 「グアアアアァァァァ!?」 シエスタたちが踏み潰される寸前、前に細長く伸びた頭部の額に、前に突き出た一本角を生やした 恐竜型の怪獣が突っ込んできて、ブラックキングに体当たりしたのだ。虚を突かれたブラックキングは 仰向けに倒れる。 「えッ!? な、何が起きたの!? 新しい怪獣!?」 「キギョ―――――ウ!」 恐竜型の怪獣は、ブラックキングとシエスタたちの間に立ち、起き上がるブラックキングに エリマキトカゲのような赤い襟巻きを逆立てて威嚇する。しかし目つきは眠そうに半開きに なっているのが、どことなく愛らしい。 この怪獣こそ、三体のカプセル怪獣の最後の一体、アギラなのである。 「グワアアアアアアア!」 アギラと一緒に召喚されたウインダムの方は、額のランプからレーザーを空に向けて撃って、 戦艦と円盤を牽制する。両者とも撃ち落とされては敵わぬと言わんばかりに上昇し、結果タルブ村への 攻撃の手を止めさせられた。 「シエスター! 大丈夫かー!」 「えッ!? さ、サイトさん! ミス・ヴァリエールまで!?」 アギラがブラックキングとにらみ合っている間に、才人とルイズはシエスタの下へ駆けつけた。 二人の姿を確かめて、シエスタは仰天した。 「ど、どうしてここに!? 学院に帰ったんじゃ……」 「説明は後だ! 今はすぐにここから避難するんだ!」 シエスタの言葉を遮った才人は、すぐに状況を確認。彼女の妹が柱に押し潰されて動けないことを把握した。 「相棒、俺を使いな! 木の柱なんか、軽く真っ二つよ!」 「おっし! でりゃあああッ!」 デルフリンガーを引き抜いた才人は、その刃でシエスタの妹にのしかかる柱を分割した。 それにより、妹は自由になる。 「お兄ちゃん、ありがとう!」 「お礼は本当に助かってからにして! さぁ、早く避難するわよ。シエスタも手伝いなさい!」 ルイズはシエスタの弟たちを誘導して、焼け崩れた家からの脱出を促す。シエスタも妹を背負って 逃げようとするが、才人が留まっているのに気づいて振り返る。 「サイトさん! 何してるんですか!? 早く逃げましょう!」 と急かすと、振り返った才人は、ひと言告げた。 「先に行っててくれ。俺は、あいつらと戦うよ」 「ええッ!?」 シエスタは、才人の言葉が信じられなかった。 「そんな、無茶です! あの悪魔のような軍勢相手に、一人でなんて! サイトさん、命を 粗末にしないで下さい!」 事情を知らないシエスタは懸命に説得するが、そこでルイズに手を掴まれて引っ張られる。 「早くしなさい! 妹背負ってるんでしょうが!」 「あッ、ミス・ヴァリエール!?」 シエスタがルイズに引っ張られていなくなると、才人はカプセル怪獣たちへの指示を飛ばし始めた。 「アギラはブラックキングを、ウインダムは円盤と戦艦を村から追い出すんだ! 頑張ってくれ!」 「キギョ―――――ウ!」 「グワアアアアアアア!」 命令を受けたアギラとウインダムは、それぞれの敵に挑んでいく。アギラはブラックキングに突進し、 ウインダムはレーザーを振りまいて空の敵を下がらせる。 「グアアアアァァァァ!」 ブラックキングは、正面から向かってくるアギラに熱線を吐き出した。だがアギラは跳躍して 足元に当たった熱線を跳び越えると、素早い身のこなしでブラックキングの懐に入り込む。 「キギョ―――――ウ!」 そして相手の両足に自分の足を引っ掛けると、力の限りを込めて足払いした。 「グアアアアァァァァ!」 大怪獣のブラックキングも、足の支えがなければ立っていることは出来ない。今度は前のめりに倒れて、 うつ伏せの状態になった。 「キギョ―――――ウ!」 ブラックキングを転倒させたアギラは尻尾を掴み、ズリズリ引きずっていく。ブラックキングは 瞬く間に村から森へと運ばれていった。 「グアアアアァァァァ!」 ようやく尻尾からアギラを振り払い、起き上がる。そしてアギラを叩きのめそうと腕と尻尾を振り回すが、 アギラは俊敏な身のこなしで打撃をかわし続ける。 アギラはウインダムのような遠隔攻撃も、ミクラスのような怪力も持っていない。だがその代わりに、 その二体にはない敏捷性がある。怪力自慢のブラックキングに正面から立ち向かって敵う訳がない程度の力量だが、 回避に徹すれば、重量級なのが災いして動きのとろいブラックキングを足止めすることは問題なく出来るのだ。 才人は、敵が離れていくことで村人たちが避難する時間が出来ていることを確認した。 「いいぞアギラ、ウインダム! 後ちょっとでみんなの避難が完了する!」 タルブ村の人々の避難が終われば、ウルトラマンゼロは気兼ねなく戦うことが出来る。 アギラとウインダムは、ゼロの戦いの場を作るために尽力し続けた。 カプセル怪獣に侵略部隊が翻弄されていることに、ナックル星人が苛立ちを見せていた。 『ブラックキングめ、何をやっている! あんなチンケな雑魚怪獣なんぞに振り回されやがって! どれだけの手間暇をかけて貴様を育て上げたと思ってるんだ!』 アギラを捉えることが出来ないでいるブラックキングに罵声を飛ばすが、それで戦況が変わったりはしない。 大きく舌打ちすると、次の手を打つことを決定した。 『仕方ない……ウルトラマンゼロが現れるまで取っておくつもりだったが、アレを加勢に出すとする!』 「キギョ―――――ウ!」 「グワアアアアアアア!」 アギラとウインダムのお陰で、逃げ遅れている人はもうわずかになった。そろそろ変身する時かと、 才人が改めてウルトラゼロアイを取り出す。 だがここで異常が発生した。いきなりアギラが、どこからか飛んできた怪光線に撃たれたのだ。 アギラは激しく横転する。 「キギョ―――――ウ!」 「何!? 誰が撃ったんだ!?」 位置的に考えて、ウインダムが牽制している円盤からの攻撃ではない。才人が怪光線の 飛んできた方向を見上げると、その方角の空に、四機の不揃いの形状の円盤が新たに出現していた。 『なッ! あ、あの円盤は!』 ゼロが声を荒げると、円盤が地上へと降下し出した。まず二つの円柱をくっつけたような円盤が 森の中に着陸すると、最も円盤らしい外観の円盤が、あろうことかその上に乗っかり、アンテナを収納。 次に前面を埋め尽くすほどの面積の二つの電光パネルを持った円盤が更に上に乗り、最後に残った 腕を持った円盤がジョイントした。 気がつけば四機の円盤は、一機の巨大ロボットに変わっていた。ロボットはグワアッシ、グワアッシと 駆動音を鳴り響かせながら、森の木々を踏み潰す。 「あ、あのロボットはッ!!」 驚愕する才人。円盤が合体して出来上がったロボットは、通信端末を使わずとも名前を知っている。 ゼロも、その脅威を父親のセブンから聞いていた。 宇宙でも指折りの科学力を有するペダン星人が築き上げた、かのウルトラセブンが自分一人の力では 勝てなかったほどの恐るべきスーパーロボット、キングジョーだ! 『フハハハハハ! 行け、キングジョーよ! その雑魚どもを蹴散らせ!』 円盤の中で、キングジョーを繰り出したナックル星人が哄笑した。 あのキングジョーは、ペダン星人のオリジナルではない。ナックル星が鹵獲した機体を解析、 逆利用するために造り上げた模造品なのだ。だがその性能は、決してオリジナルの引けを 取るものではないとナックル星人は自負している。 セブンを散々に苦しめたキングジョーが、セブンから授けられたカプセル怪獣に襲い掛かる! 「グワアアアアアアア!」 キングジョーはウインダムの方へと、一定の足取りで向かっていた。ウインダムはレーザーで 先制攻撃を仕掛けるが、キングジョーは直撃を受けてもびくともしない。 逆に、キングジョーの両目から放たれた怪光線を食らって吹っ飛ばされる結果になった。 「グワアアアアアアア!」 もんどりうったウインダムにキングジョーが接近し、頭部を片手で鷲掴みにすると起き上がらせ、 すさまじい握力で握り潰し出す。 「グワアアアアアアア!」 ウインダムの悲鳴が上がる。アギラの方も、倒れたことでブラックキングの尻尾に滅多打ちにされ、 蹴飛ばされた挙句に熱線を食らう。 「グアアアアァァァァ!」 「キギョ―――――ウ!」 ウインダムとアギラが一気に追い詰められたことに、才人は泡を食った。 「まずい! 戻れ!」 これ以上二体が痛めつけられる前に、カプセルの状態に戻す。黄色と赤のカプセルが手の平の中に 飛び込んできた。 「グアアアアァァァァ!」 ウインダムとアギラがいなくなったことで、せっかくタルブ村から引き離したブラックキングと 円盤、戦艦が、キングジョーまで加わって押し寄せてくる。 しかし、カプセル怪獣たちの奮闘は無駄ではない。彼らが敵を引きつけてくれたお陰で、 タルブ村の住人の避難はほとんど完了した。これなら、ゼロが万全の状態で戦える。 「デュワッ!」 才人は満を持してゼロアイを装着し、変身を行う! ……実はこの時、才人の身を案じたシエスタが、単身舞い戻って来ていた。しかし反対方向を 向いていた才人はそれに気づかなかった。 「サイトさん! 早く逃げ……きゃあッ!」 シエスタが駆けつけるのと、才人が変身を行うのは、ほぼ同時だった。急に才人の身体が光り輝いたので、 シエスタは思わず目を背ける。 そして目を開けた時には、才人の姿は目の前になく、代わりにウルトラマンゼロが天高く仁王立ちしていた。 「ええぇッ!? ど、どういうことですか……!? 何でサイトさんがいなくなって、ウルトラマンゼロが……。 まさか、サイトさんが……?」 「こ、こらー! 勝手に戻るんじゃないわよ! 危険でしょ!? さぁ早くこっちに! ……何も見てないわよね!?」 呆然としているところに、シエスタを探しに来たルイズに手を掴まれて、また引っ張られていった。 「グアアアアァァァァ!」 ゼロがタルブ村に登場すると、再び村に踏み入ったブラックキングが身体を揺らして威嚇し、 キングジョーは相変わらずグワアッシ、グワアッシと駆動音を鳴らして前進し続ける。 大怪獣とロボット怪獣相手に、ゼロが攻撃を仕掛ける。 「ゼアッ!」 頭に両手を添えてゼロスラッガーをキングジョーへ放り、振り向き様にブラックキングへ エメリウムスラッシュを発射した。 「グアアアアァァァァ!」 しかし、ゼロスラッガーはキングジョーの装甲に呆気なく弾き返され、エメリウムスラッシュは ブラックキングの交差した腕に防御された。 『くそッ、やっぱ一筋縄じゃ行かねぇか……!』 ブラックキングを操ることと、円盤の形状からして、黒幕はナックル星人。逆襲に来たのだろうから、 易々と倒せるような手下を連れてくるはずがない。 キングジョーとブラックキングに挟まれているゼロだが、そこに更に円盤群が一斉に光線を 発射して攻撃してきた。 『ぐぅッ!』 咄嗟に腕で顔をかばうゼロ。光線が四方八方から襲い掛かる上に、キングジョーの怪光線と ブラックキングの熱線まで飛んできて、集中攻撃を浴びる形になる。攻撃は途切れる様子がない。 『ちぃッ……! このまま動きを封じようって腹か!? せこい真似を……!』 集中砲火を食らうゼロは、防御に手一杯で身動きを取ることが出来ない。そうやってエネルギーが 切れる時を待つつもりであることは読んだが、だからと言って反撃に転じられる訳でもなかった。 『くぅッ! どうするか……!』 このままではジリ貧。無理をしてでも反撃に出ようかと考えたその時のことだった。 空の彼方から一発のミサイルが飛んできて、円盤を一機爆破して撃墜した! 『! 今のはッ!』 突然のゼロへの支援攻撃に、敵の攻撃の手が一旦止まる。ゼロの方も、ミサイルの乱入に驚きを見せていた。 科学技術が中世レベル止まりのハルケギニアに、ミサイルなんてものが存在する訳がない。 つまり今のは、ハルケギニア外の技術。そしてミサイルを扱う自分の味方に、ゼロは一人だけ 心当たりがあった。 ミサイルの飛んできた方向、『もう一つの竜の羽衣』が鎮座する洞窟のある山脈へ首を向けたゼロは、 山の向こうから、紅白の鳥の如き宇宙船が大空へ上昇していくところを目撃した。 『ジャンバード! 遂にお目覚めだな!』 『もう一つの竜の羽衣』ことジャンバードは、ブースターの火力を強めて急加速。一気に 円盤群と艦隊に接近していくと、ビームエメラルドで円盤をまた一機撃墜。それで開いた 戦列の隙間に突っ込んで、高速飛行が起こす風圧で隊列を乱した。 『ジャン! ファイト!!』 掛け声とともに宙返りを行うジャンバード。すると機首が上下に反転したかと思うと、 本来の下部から五本指の手が現れ、機首の小さなウィングが畳まれる。次に主翼が変形して 脚部に変わっていき、尾翼が本体から分離してその下からもう一本の腕が現れ、離れた尾翼は その肩に接合して盾となった。そして胴体の首になる部分が開くと、中から兜を被った 騎士のような頭部がせり上がり、黄色の目が光り輝いた。 ジャンバードは一瞬で、鋼鉄の武人の形態への変身を完了した! この巨大ロボットこそ、 ハルケギニアの平和を守るための、遠い星からの贈りもの、ジャンボットである! 『はぁぁぁぁぁッ!』 背面のブースターから火を噴かせるジャンボットは、ジャンバード時の加速に乗ったまま、 キングジョーにショルダータックルを決めた。それにより、キングジョーの4万8000tもの 超重量の機体が放物線を描いて吹っ飛んでいき、森の中に仰向けに倒れた。 『ジャンナックル!』 振り返ったジャンボットは握り拳を作った左腕を発射する。 「グアアアアァァァァ!」 左腕はブラックキングの腹部にめり込み、地面に水平に殴り飛ばした。ブラックキングもまた、 森の中に逆戻りして倒れ込んだ。 登場してすぐに二大怪獣を薙ぎ倒したジャンボットは、ゼロの左隣に着地する。 『ゼロ、すまない。私としたことが寝坊してしまったようだ。この過ちは、これからの戦いの中で償おう!』 『いいってことよ! 無事に復活して何よりだぜ!』 反対側、ゼロの右隣には、ミラーナイトが遅れて着地した。 『ミラーナイト! やってくれたんだな!』 『ええ。どうにか修理が間に合いました。ジャンボットはもう問題ありませんよ』 ミラーナイトの報告を聞き、ゼロの心に活力があふれてきた。 『よぉしッ! グレンファイヤーがまだいないが、ウルティメイトフォースゼロ、出撃だぜ! ナックル星人の大軍団をぶっ飛ばすぞ!』 『おう!』『はい!』 ゼロの掛け声にジャンボットとミラーナイトが応じ、三人がそれぞれ別の方向へ、自分たちを 取り囲む敵に対して構えを取った。 南の森の中へ避難をしたタルブ村の住民たちは、空を駆るジャンバードの勇姿を目にすると、 口々に叫んだ。 「あれは、『竜の羽衣』じゃないか!?」 「本当に空を飛んでるぞ! あんな鉄の塊が!」 「羽を羽ばたかせることもなく、火を噴いて! 信じられない!」 そしてジャンバードがジャンボットに変形すると、興奮は最高潮になった。 「『竜の羽衣』が、巨人の姿になった!」 「ササキの話は本当だったんだ! 巨人になって、人知れず村を助けたって!」 「俺たちのことを、助けてくれるのか!?」 周りが騒然としている中、シエスタは呆然とひと言つぶやく。 「ひいおじいちゃんのお話……嘘じゃなかったんだ……」 一方で唯一事情を知るルイズは、ジャンボットの復活とゼロ、ミラーナイトの三人で並び立つ姿を見やって、 力強い表情になる。 「ゼロ……ミラーナイト……ジャンボット……! 必ず勝って……!」 ギュッと『始祖の祈祷書』を握り締めながら、勝利を願った。 『ほう……鏡の巨人に加えて、ロボット戦士まで出てくるとは……。キングジョーを吹っ飛ばすとは大したものだ……』 円盤の旗艦の内部で、並び立ったゼロたちをながめたナックル星人がつぶやく。円盤が二機落とされ、 自慢の二大怪獣がどちらも倒れ伏したという、傍目から見れば旗色の悪い流れなのだが、その声音に 焦りの色はない。 『ククク……浮遊大陸の時はみっともない姿を晒したが、今度はそうは行かんぞ。たとえ何人増えようと、 相応の準備をしてきているのだからなぁ……。せいぜい今の内に調子づいてるがいい。直に、貴様らの方が 慌てふためくようになるさ……クハハハハッ!』 まだ奥の手を隠し持っているらしいナックル星人は、モニターの中のゼロたち三人に 不気味な嘲笑を浴びせかけた。 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔
https://w.atwiki.jp/romancingnanase/pages/38.html
操作方法報 Z…決定キー。 マップ上で押しっぱなしにするとキャラをすり抜けたり、敵を吹き飛ばして戦闘を回避できる。 戦闘中に押しっぱなしにするとその間、戦闘アニメをスキップできる X…キャンセルキー SHIFT…マップ上で押すと移動速度を変更できる。 メニューを開いている時に押すとそのマップから脱出できる。 イベント突入時に押しっぱなしにしているとイベントをスキップできる 戦闘中に押すと防御と逃走を選択できる 0…文章ウィンドウが表示されていない時に押すとオートセーブデータを読み込める 戦闘中の情報 味方の能力、状態 能力の上下の表示 赤色は上昇、青色は下降、灰色は変化なし 左上から順番に、腕力、器用さ、素早さ、体力、 魔力、意志力、魅力、防御力 上からHPとHPゲージ、LPの順 状態異常 石化 行動不能になる 自然回復しない 戦闘不能になっても回復しない 麻痺 行動不能になる 自然回復する 戦闘不能になると解除 睡眠 行動不能になる 自然回復する 戦闘不能になると解除 攻撃を受けると解除 ターン終了時にHPを最大値の10%回復 暗闇 技の命中率が下がる 術の命中率は下がらない 自然回復する 戦闘不能になると解除 毒 ターン終了時にHPが最大値の20%減少 自然回復しない 戦闘不能になると解除 魅了 行動選択不可 敵味方の技術の選択対象が反転する 自然回復する 戦闘不能になると解除 精神系状態異常で同系統の状態異常と重複せず、上書きされる 混乱(第一段階) 一定確率で行動不可 自然回復する 戦闘不能になると解除 精神系状態異常で同系統の状態異常と重複せず、上書きされる 混乱(第二段階) 一定確率で敵味方の技術の選択対象が反転する 自然回復する 戦闘不能になると解除 精神系状態異常で同系統の状態異常と重複せず、上書きされる 混乱(第三段階) 行動選択不可 一定確率で敵味方の技術の選択対象が反転する 自然回復する 戦闘不能になると解除 精神系状態異常で同系統の状態異常と重複せず、上書きされる 狂戦士 与えるダメージが1.5倍 技と術を選択できなくる 自然回復する 戦闘不能になると解除 敵がかかるとパンチしかしなくなる? 精神系状態異常で同系統の状態異常と重複せず、上書きされる その他 武器区分 片手武器 両手武器 剣 大剣 小剣 槍 斧 弓 棍棒 二丁拳銃 銃 体術 術 違いは盾が使用できるかどうかのみで他は影響しない あくまでもざっくりとした区分であって実際には技ごとに盾が使用可能かどうかが設定されている 詳しくは技を参照 術は記載はないがすべて盾使用不可
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/4505.html
ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間 機種:FC 作曲者:不明 開発元:トーセ 発売元:バンダイ 発売年:1992 概要 『激神フリーザ!!』に続く『ドラゴンボールZ』のRPG第3弾。劇場版のクウラ編と人造人間編を題材にしている。 戦闘グラフィックの強化や2Dバトル設定など見どころもあるが、当時原作の漫画の方もまだ未完だったので中途半端な箇所で終わっている。 音楽はボス戦や修行の曲が人気。戦闘では画面を切り替えるとBGMが出だしに戻ってしまうのが難点。 またスタッフロールが無いため作曲者は不明。 収録曲(曲名は仮称) 曲名 作・編曲者 補足 順位 タイトル タイトルBGM オープニング オープニングイベントBGM ボス戦 ボス戦BGM 第2回ファミコン74位 会話 会話シーン画面BGM フィールド1 ACT1・3・4・6のフィールドBGM ミスター・ポポ ミスター・ポポ等の修行BGM 通常戦闘 通常戦闘BGM 2D戦闘 2D戦闘時BGM フィールド2 ACT2のフィールドBGM ポルンガ ポルンガのイベントBGM 修行 組み手修行・重力修行BGM フィールド3 ACT5のフィールドBGM ゲームオーバー ゲームオーバーBGM エンディング こんどは オラが やる!
https://w.atwiki.jp/drive-zatudan/
閲覧権限の設定まだです。。 名前 コメント 人気で夢を教えてくれたアニメ。ドラゴンボールワンピースドラえもんクレヨンしんちゃんらき☆すた涼宮ハルヒの憂鬱ケロロ軍曹ルパン三世名探偵コナンポケットモンスター機動戦士ガンダム新世紀エヴァンゲリオン毎日かあさんうちの3姉妹ポケットモンスター人気のアニメのコラボ見たいです。アニメ祭りアニメの『声の人』です。2つの番組がコラボするだけでも凄いことですこれだけ複数のアニメが一緒に登場するとなると大人の事情もあってかなり難しいと思います。 -- 名無しさん (2009-08-18 12 03 40) 荒らしですか? ふざけてんじゃねーぞ -- あ (2009-08-11 15 50 16) 1 2 3 4 -- あああ (2008-09-16 21 10 54) あああ あああ -- あああ (2008-09-16 21 10 43) テスト -- テスト (2008-09-16 21 10 36) てすと -- てすと (2008-09-16 21 10 31)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/721.html
ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間 【どらごんぼーるぜっとすりー れっせんじんぞうにんげん】 ジャンル RPG 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 4MbitROMカートリッジ 発売元 バンダイ 開発元 トーセ (プログラム、サウンド)D D (デザイン等) 発売日 1992年8月7日 定価 7,800円 判定 なし ポイント 烈戦フリーザ一家内容短すぎかつ中途半端におしまい問題点が多い2D戦またまた餃子&クリリン大活躍ヤジロベー強すぎ『KI』を練れベジータ親子地球に移住した界王様「こんどは オラが やる!」→やらずじまい ドラゴンボールシリーズ 概要 プロローグ 特徴 評価点 問題点 総評 その後の展開 その他 概要 人気アニメ『ドラゴンボールZ』のゲーム第3作(SFCソフトを含めると第4作)。 プロローグ 失われたドラゴンボールを復活させる為にナメック星へ訪れたZ戦士達。しかしそこにはナメック星のドラゴンボールを狙うベジータ、そして彼らのボスである宇宙の帝王・フリーザも来ていた。ドラゴンボール争奪戦の中でパワーアップするZ戦士達。そしてフリーザとの決戦の中で悟空はとうとう伝説の超戦士・超サイヤ人となった!圧倒的なパワーでフリーザを倒すも、滅びゆくナメック星にただ一人残った悟空は、星の爆発へと消えていった。そして地球に新たな危機が迫る… 特徴 悟空が超サイヤ人化せずに終わった前作のラスト(*1)を引き継ぐ形で、ナメック星での超サイヤ人悟空VSフリーザからスタートするが…(後述)。 今回もカード形式のバトルだが、前作までとは仕様が大きく変更された。 防御の漢数字が廃止され、攻撃・防御は「星」に統合された。 漢数字があった場所には代わりに「イベントマーク」が付いた。絵柄によってランダムで様々な効果が起きる。 イベントマークは「回復」「バトル」「カード」「修業」「移動」「ハプニング」の6種類。 それに伴いお助けカードが廃止された。替わりに仙豆やイベントアイテムは「アイテム」として専用の枠に入る事になった。 「必殺技」カードが廃止され、戦士それぞれの流派を合わせる事により必殺技が使えるようになった。最弱の技である「エネルギー波」は消費無しで撃てる。 例えば亀仙人・神様・界王様の修行を受けている悟空は「亀」「神」「界」の流派をもち、それらのどれかを選ぶ事で必殺技が使える(*2)。 それに伴い前作までの「流派を合わせると出せる強い通常攻撃・全体通常攻撃」が廃止された。 各自の最強必殺技はKIを練らなければ使用できないという設定になり使用には1ターンロスのデメリットが発生した。また超サイヤ人に変身するのも必殺技扱いである。 新流派「造」「ZIII」の追加。 しかし「造」は人造人間の流派、「ZIII」は誰の流派でもないハズレ扱いと、プレイヤーにはあまり関係ない。 一応、前作までの「惑」と超サイヤ伝説の「ギニュー特戦隊」流派も基本的にハズレ扱いだった(*3)のであまり気にすることでもないが。 メイン戦闘は前衛の3人のみになった。 カードを選択・敵の攻撃対象になるのは前衛のみ。それ以上仲間がいる場合は追加、支援攻撃を行う後衛となる。餃子は超能力の金縛り攻撃を、天津飯とクリリンは全体攻撃をランダムで行ってくれる。ヤムチャは味方が攻撃をミスすると繰気弾で攻撃してくれる。 RPGには珍しく初期メンバーの初期レベルが全員「31」である(*4)。 おそらく「何で既に歴戦の戦士達がレベル1から開始なんだ?」というよくあるツッコミに対してなのだろうが、実際は「実レベル+30」の数字で表記されているだけで特に意味はない。 『強襲』は悟空とピッコロが初期レベル1、他のZ戦士が初期レベル3で最高レベル20。『激神』は初期レベル11で最高レベル40。このシリーズは前作のクリアレベル(*5)を意識した初期レベル設定が定番なのである。 評価点 戦闘システムがグッと親切になった。 戦闘アニメのスピードが格段に上がり、前作までの最大の問題点だった戦闘のタルさがかなり解消された。 効果音もバシバシ入り、アニメのスピーディなバトルを再現できている。 必殺技が出しやすくなった。 本作は1人につき流派が複数用意されている事が多く、弱い必殺技程度ならバシバシ使っていける。 各自の最強必殺技の際、専用のカットインが入り、これもクオリティが高い。 但し本作ではカットインで表示されたキャラが動作しないため、クリリンの気円斬やヤムチャの繰気弾は構えたまま、弾が画面↑に飛んでいくというシュールな演出になってしまっている(次回作ではカットインキャラが動作するようになった)。 前衛・後衛システムで仲間が複数いる場合はゲームオーバーしにくくなった。 これまでの作品だと悟空やピッコロ、ベジータ等が揃ってくると地球人キャラの活躍の場がなくなっていったが今作では後衛からの支援攻撃システムのおかげて地球人キャラが最後まで活躍できる。 後衛からの支援はKI無消費、「KIを練る」を必要としない、星Zのカードで攻撃、必ず先制という特徴を持っている。 特に後衛に入れると積極的に超能力を使ってくれる餃子は助かる存在。今作では効果は1ターン、必中ではなくなるなど弱体化された部分があるが、その代わりにどんなボスにでも効くうえに効果が全体になった。上記の支援の特性とも噛み合いまくるためザコ戦でもボス戦でも大活躍できる。欠点はバトルマークのじいちゃんと効果が被ることくらいか。 そのほかではKIを練らずに発動させるクリリンの拡散エネルギー波が威力も高く便利。 前作よりもBGMの種類が増え、クオリティも上がった。 ほかゲームオーバー時に表示される超サイヤ人悟空の絵も血が流れる&眉毛が動くアニメーションがあるという妙な作り込みも見られる。 クリリンに鼻が無いことや、天津飯の3つの目など、原作に因んだ細かいネタが満載。 因みに本作に登場するザコ敵は「コルド大王が連れてきた部下(2種類)」「惑星フリーザNo.79でベジータを出迎えた兵士」の顔を元にしている。 名前は魚介類から取られているが、フリーザ軍自体冷蔵庫に入れるものがモチーフなので違和感はない。 「メーイ」という少し厳しい名前のキャラも存在するが…。 クウラ機甲戦隊の色変えのザコ敵も存在。こちらの名前は調味料から取られている。 例を挙げると「カーマス」は魳ではなく辛子+マスタード。本作の一般雑魚は名前が魚介類からとられているものばかりなので混同しやすい。 クウラとの決戦マップではドラゴンボール集めが可能。 サブイベント扱いだがボールを全部集めるとゲームを有利にする願いを(地球の神龍なので)1つだけ叶えてもらえる。 クウラ(変身後)を3ターン以内か7ターン以上で倒すと悟空が最後まで使用できる(*6)。 また原作ではZ戦士達と直接対決がなかった人造人間16号とも戦え、悟空が使用可能の場合一騎打ちとなる。事実上最後の戦闘ということもあってかなり強く、LVMAXで超サイヤ人となった悟空でも回復手段なしだと通常攻撃3発で撃破してしまう程。 問題点 打ち切りのようなED 本作1番の問題点、壮大なタイトル詐欺。 「烈戦人造人間」と銘打たれた本作だが、ストーリーはクウラ軍とのドラゴンボール争奪戦がメインとなっており、ほぼゲームオリジナルの展開である。 最初の2章はクウラ軍先発隊との戦いで、その次に原作にもあるメカフリーザの襲来が起こるのだが、これはオートイベントですぐに終わるため「章」にすらなっていない。 その後クウラ軍本隊との戦いが3章続き(修行のミニゲームも2種類挟まる)、そして最終章でようやく人造人間との対決となるのだが… 最終マップでは人造人間はKIが無いから感知できないという原作を再現しているためにイベントも碌にないかつ無駄に広いマップを延々と彷徨いて人造人間を探すだけの作業感丸だしのマップとなっている。 挙句の果てにそのマップではどういうわけか一般人4人が同行するというまったく意味不明な現象が起こっている そして発見した人造人間19号を倒す。すると20号(ドクターゲロ)はイベントで自動的に17号に殺害される。 次に16・17・18号と戦闘になるが、勝っても負けてもメッセージが少し変るだけで、彼らには逃げられてしまう。 そしてピッコロが神と融合し、セル(第1形態)と戦うが、こちらも数ターンで自動的に逃げられる(*7)。その直後セル(第2形態)のイラストともに「果たして彼らはセルを倒せるだろうか!? おわり」と表示され、スタッフロールも何もなく突然ゲームは終わってしまう。なんだそれ。 要するにタイトルの人造人間(ラスボス)戦は大半がイベントバトルであり、実質的なラスボスは原作で超ベジータにあっさり倒された人造人間19号である。 クウラ戦で特定の条件を満たすと、通常は心臓病で離脱する悟空を最終マップで使えるという裏技はあるが、すこしメッセージが変わるだけでやはりイベント戦闘には変わりない。 原作の当初の構想では19号と20号がラスボスとなる予定だったが担当編集の意向により却下され、その後17号・18号→16号→セルと変遷している。19号にとっては、思わぬ形での「復権」となった。 実際に内容が薄い ゲームの内容は上述の通り前作の続き→クウラ軍と戦う→フリーザ親子と戦う→クウラ機甲戦隊と戦う→人造人間と戦う→セルと戦って終わりと前2作に比べて戦闘時間が短くなったのかあっさりと終わってしまう。 原作の人造人間編の展開中(*8)に作られたソフトであるため、最後まで描けなかったわけだが、だったらそもそもこの編を無理してゲーム化せず、クウラ軍と戦うオリジナルストーリーとして出しても良かったはず。 と言うより、実質クウラ軍との戦いがゲームのメインで人造人間編は完全にオマケ扱いである。 ゲームの内容自体も短く、シリーズに慣れた人なら1日でクリアする事も可能だろう。 この薄さでは攻略本も書く内容に困ったらしく、これまでのドラゴンボールゲームを振り返るページを載せたり、章ごとに使えるキャラクターの紹介ページを用意したりしており、露骨に水増し感が漂っていた。 ここまで内容が薄いのであればポルンガとメカフリーザの間にアニメオリジナルエピソードの魔凶星編も入れてよかったはず。 エンディング(?)で、悟空の「こんどは オラが やる!」というメッセージが出るが、これをパッケージ及び当時のジャンプに付いていた応募券と共に葉書に書いて送ると、抽選で1000名に「クリア認定証」が貰えるというキャンペーンがあった。正確には認定証にはパッケージの応募券のみで応募でき、ジャンプの応募券も併せて送ると認定証の抽選に外れても10名に「悟空オリジナルモデル(特製フィギュア人形)」が当たるというもの。 あまりのエンディングだったためか、この台詞だけが有名になってしまったりもしている。 説明書がない中古の状態で購入し、キャンペーンの存在自体を知らなかった場合まさしく謎のメッセージである。 戦闘システム面 お助けカード廃止とイベントカードで、博打性がさらに高まった。 回復目当てに星の弱い回復カードを選ばざるを得なかったり、意図せず全カードシャッフルといった事例がザラに起こる。 特に戦闘不能回復手段が回復ポイントまでたどり着く、「神様」をランダムで引き当てる、仙豆を使うしかなくなったので戦闘不能から復帰するまでの期間が不安定でその間、成長が遅れやすくなった。 さらにマイナス効果のイベントや状況によってはデメリットにしかならない、意味がない効果もある。 移動中に「ハプニング」を選ぶと結構な確率で「フリーザ(全員に少しダメージ)」が出て地味に厄介。またハートを除く全種のイベントに、何も起きない「カメハウス」というハズレが存在する。 ひたすら修行をするが、実際のところレベル上昇による恩恵はほとんどない。悟空の初期レベル43がMAXの50になった場合、Z超元気玉のダメージが227から234に上がるだけ。 事実上のラスボスの19号は単体攻撃のみなので集団でかかれば初期レベルのままボコボコにできる。そのあとの16,17,18号は負けでも進み、セルはターン耐久で進む。 ただしHPとKI(所謂MP)の上昇はそれなりにあるので、レベル上げが全く無駄かと言えばそんな事はない。下記にもあるが、ベジータの章は単独行動な上に最強必殺技の「ビッグバンアタック」は初期KI値では使えない為、ある程度のレベル上げは推奨される。逆に地球のZ戦士を操作する章は複数人でボコボコに出来るのでレベル上げにいそしむ必要はあまり無いバランスとなっている。 必殺技は出しやすくなったが、強力な技は「KIをねる」(ノーマル悟空のみ界王拳)というコマンドで1ターン消費しないと出せない。 気を練っているターンは攻撃できず、無防備状態。 超サイヤ人に変身するのも必殺技扱いのために悟空が最強必殺技を使用する場合は「超サイヤ人変身(消費KI400)」→「KIをねる」→「スーパーかめはめ波(消費KI400)」と使用するために2ターン戦闘に参加せず必殺流派カード3枚も使い、更にKIを合計で800も消費してしまう。 必殺技使用時の星の数で威力が決まる仕様の為に数が少ない場合は普通に攻撃したほうが結果的にダメージが大きかったり、条件を満たす前に戦闘不能に陥ることも多い。今作では弱い必殺技は跳ね返されることもあり優位性がイマイチなので通常攻撃でゴリ押しした方がかえって効率が良くなるケースも多くなっている。 なお、悟空に至っては通常形態でや元気玉が撃てない。撃つためには界王拳の使用が必須となる。 上記の通り必殺技を出すにはキャラの得意な流派のカードを選ぶ方式に変更されたが、これは「原作のフリーザ編終了まででそのキャラが修行を受けた流派」となる。しかし一部違和感を覚えるキャラも。 悟空・ヤムチャ・天津飯・チャオズの「亀」「神」「界」、クリリンの「亀」「神」は原作通りだが、ピッコロの「魔」「神」「界」、悟飯の「魔」「神」は原作通りとは言い難い(*9)。 また、ベジータの流派は「惑」しかなく、必殺技の出しやすさが前作以前と変わらなく、やや不公平。 アニメーションは早くはなったものの、早すぎてイマイチ何をしているのか分かり辛く慌ただしい。 ダメージ表記が顔グラフィックの頭の上に一瞬出るだけなので戦況を把握しづらい。 通常の3Dバトルの他に2Dバトルというものも用意されているが、はっきり言って邪魔な存在。 この2Dバトル、戦闘に入ると戦闘画面に移行せずマップ上のグラフィックのままアニメ戦闘するというもの。カード選択も攻撃する相手の指定もできない完全ランダム戦闘なので、始まったら見ている事しかできない。専用曲はなかなかかっこいいのだが…。 そのアニメ戦闘も冗長で、高速化した通常の3Dバトルより時間がかかることも。 こちらが敵より強くなってくると2Dバトルに切り替わるが、余計なお世話である。 一応、弱い敵にも3Dバトルができるようになる隠しコマンドは存在するが、変更してもセーブ→リセットで初期化される。 更にバトルカードのお助けも無効になるので、マニュアルを選択する理由が思い浮かばない。 前2作に存在した戦闘力(BP=バトルポイント)の数値が失われたため、各キャラの具体的な強さが分かりづらい(この頃にはすでに原作で「戦闘力」が数値化されることはなくなっている)。 最初の面からザコとして大量に出現する敵キャラが、なぜか中ボスを務めているという例が度々ある。強さは変わっていない為、当然楽勝である。 また、通常エンカウント時に出現する敵の種類は最大2種類(種類A×1体+種類B×0~3体という組み合わせのみ)までしか出ない。 戦闘時、デフォルトで「マニュアル」ではなく何故か「オート」にカーソルが合わさっているため、そちらを選びやすい。 切り替えの度に最初から流れるBGM 戦闘BGM自体の出来はいいものの、画面が切り替わる度に最初からBGMを流しなおす。戦闘開始で流れ始める(→おたすけカード使用終了で最初から)→カード選択して戦闘演出に入る際に最初から→演出終了しコマンド選択画面に入る際に最初から…と、何度も流れ直す。特にベジータ編での単独行動時の単独ボス戦等、1対1の状況ではカード選択が短く戦闘演出も必殺技を使わなければ人数が少なくてすぐ終わる為、秒単位で何度も最初からBGMが流れる事態も当たり前に発生する。 その為、せっかくの良曲をのんびり聞けない事も多く、不自然に最初から流れ直し続けるBGMが嫌でも耳に残る事になる。 その他 悟空を操作出来るパートが少なすぎる。 これ自体は前2作や「超サイヤ伝説」にも共通する要素なのだが、それらでは悟空単独の修行パートが挿入され、ナッパ・ベジータ戦やフリーザ戦等要所で参戦して主人公らしい強さを発揮してくれる為さほど問題でもなかった。対して本作では「悟空がナメック星の爆発で死んでしまったのでドラゴンボールを集めて生き返らせる」のが目的のストーリーが半分近くを占める為、その間は操作はおろか顔見せすらしない。 ちなみに原作通り悟空は死んでおらず無事にナメック星を脱出したことがドラゴンボールを集めきった時に判明する。 その為悟空を操作できるのは最初のフリーザ戦・地球に帰還した時のトランクスとの手合わせのイベント戦闘と短い修行パート、クウラ本隊マップ、条件を満たした時の人造人間マップのみ。条件を満たせなかった場合は心臓病でリタイアする為、まともに操作できるのはクウラ本隊との対決マップのみ。 天下一武道会モードが失われた。つまり1P専用。 当然ながら「コンティニューZ」も無い。 ベジータ1人を操作しなければならない章が2つあるが、どちらも難易度が高い。 ベジータ自体の強さはプレイヤーキャラの中でもトップクラスだが、雑魚は殆ど複数で出てくる上にベジータがやられれば即ゲームオーバー。 レベルが低い序盤は雑魚に袋だたきにされて即ゲームオーバーの危険あり。またどちらの章でも超サイヤ人にはなれない。 悟空の複数エネルギー弾やクリリンの拡散エネルギー弾、天津飯の四身の拳のように全体を攻撃出来る技を持っておらず、序盤は大技であるビッグバンアタックを使おうにもKI値が足りないため、レベル上げが必須となるのも辛いところ。 2回目の方では、ボスとして登場するクウラ機甲戦隊のネイズがかなり手ごわく、レベルを上げていてもつらい戦いになる。ここでゲームオーバーとなり「いさんで でかけた ベジータだったが かえりうちにあって せんとうふのうに なってしまった!!」という何ともいえないメッセージを何度も見る羽目になった人も多いだろう…。 原作のベジータのファイトスタイルから複数エネルギー弾はあってもよかったのだが…。 なお原作のベジータはフリーザとの戦いで戦死した時点での戦闘力は250万である。戦闘力が16万3000しかないネイズ如きに何故苦戦させられるのだろうか…。 トランクスは17号・18号戦から参加するが、レベルが最低よりたった10上がった40だけと低すぎる上にコマンド入力ができない。また、ベジータも他のメンバーと一緒に戦うバトルではコマンド入力ができなくなる。なお両者以外の味方メンバーを全滅させると、バトルはオート操作しかできなくなる。 オートバトル時のベジータの行動に超サイヤ人変身が設定されていないせいで、超サイヤ人化したベジータは変身前のクウラ戦でしか見る事はできない。つまり、タイトル画面やパッケージの再現は不可能とされている。 トランクスは必殺技「剣攻撃」「バーニングアタック」を習得しているが、剣攻撃はフリーザとのイベントバトルでの一度しか使用せず、バーニングアタックに至ってはベジータ同様AIが「KIをねる」の使用を設定していないので絶対に使用してくれない。 常時飛んでるせいなのかエンカウントが非常に多い 本作では前作まであった歩行が廃止され、なおかつ飛行で移動できる回数も星の数と同じと減ったため前作の短所と短所を合わせた感じとなっている。 また、エンカウントすると下の効果が完全に受けられなくなるため、修行することすら困難を極めている。 最大HPが999止まりになってしまった癖に最低攻撃ダメージ保証があるため、レベルの低い地球人組でもクウラ等に2桁ダメージを与えられる。 そのため地球人組にも活躍させることは可能なので、クリリンやヤムチャ等のファンにはお勧めできるかもしれない。 最初のあらすじで「死んだ仲間たちを生き返らせるためナメック星へとやってきたZ戦士たち」とか書かれているが実際に前作で死んだのはピッコロだけである。 (ゲーム的に仕方のないことなのだが)特にクリリンに関しては2回以上死んでいるはずなのに生き返っていて(またはフリーザが殺害していない可能性あり)、悟空が超サイヤ人に覚醒するきっかけは原作とは全く経緯が異なっており、真相が不明のままとなっている。 ただし原作ではヤムチャ、天津飯、餃子が死んでいるため今作を原作基準と考えれば説明自体は間違っていない。 総評 まだ粗削りなものの、システムの大きな変更で前作までの不満点・ストレスはかなり消化できていた。 それ故にあまりに中途半端 チグハグすぎるストーリー展開は惜しい。「セルゲーム」の開始まで悠長に待っていられないのは仕方ないにせよ、せめてセル完全体の登場ぐらいまでは待っても遅くはなかったかもしれない。 その後の展開 本作のほぼ1年後となる1993年8月6日にオリジナルストーリー『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』が発売されるが、それをもって1988年の『ドラゴンボール 大魔王復活』から5年間続いたドラゴンボールのカードバトルRPGは終焉を迎える。 結局「オラがやる」事は永遠になくなってしまった。同時に原作準拠のドラゴンボールのファミコンソフトは本作が最後の作品となった。 その少し前にあたる1993年3月20日にスーパーファミコンでドラゴンボール初の対戦格闘ゲーム『ドラゴンボールZ 超武闘伝』が発売され以後当面はこの路線での展開が主体となる。 その他 天津飯は必殺技の気功砲を使うとカットインが表示されるが、なぜか「片手の手首を上に向ける」という謎のポーズになっている。 恐らく原作のナッパ戦での、片手をもぎ取られた後で使用したポーズを参考にしたのだろうが、本ソフトのカットインではちゃんと両腕が揃っている為、単なる謎のポーズになってしまっている。 ヤムチャの繰気弾のカットインは、ちゃんと人造人間編での髪型のグラフィックを描き起こしているというのに、なぜ? 原作でも強力な技を見せなかった餃子はカットインが用意されていない。 2回目のベジータエリアと地球人エリアでは界王様がなんの説明もなしにある小屋で親父ギャグ修行をカードの種類問わずに受けることができるが、理由付けもないのでどう見ても地球に移住したようにしか見えない。 データックの『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』では完全体になったセル(*10)と戦うことができるため、そこでなら「オラ が やる!!」ことはできる…が、超化した悟空等はゲームに最初から付いてるカードセットに居ないので自分で探す必要がある。 超サイヤ人にこだわらなければ、完全体セルはバーコードを使わなくても天下一武道会の優勝時のエキシビジョン(*11)で戦えるので、付属のノーマル悟空のバーコードで天下一武道会を優勝すれば実現できなくはない。ノーマル悟空のステータスでは完全体セルのステータスに対抗するのは難しいので、そこはアクションを頑張ろう。 没データが意外と豊富 没データとして「ピラール(紫色のフィッシ)」「クラズ(水色のエイル)」「カイズ(緑色のメーイ)」という名前の3体の雑魚キャラクターが存在する(名前の由来はそれぞれピラルク、クラブ(蟹)、貝、だと思われる)。 また、本作では未使用の赤ん坊トランクスの顔グラフィックデータも存在するが、こちらは続編で日の目を見る事となった。 超サイヤ人ベジータの必殺技のビッグバンアタック、トランクスのバーニングアタックも専用のカットインが用意されているが、オート操作でKIをねることがない関係上こちらも没データである。 特にビッグバンアタックは通常時と異なるグラフィックであり、何のために描き下ろしたのか? トランクスは一応イベントで専用の剣攻撃を2回見せてくれる。 本作には天下一武道会モードは無いが、ゲームの内部データにモード自体は存在し改造コード等を用いてプレーする事が可能(情報元サイト)。 ただし開発段階で放置されたものなのかバグやフリーズを引き起こす事がある。実行の際は自己責任で。 なお、『サイヤ人絶滅計画』の天下一武道会モードで使用されている曲の殆どは本作の没BGMからの流用である。 最終エリアではパーティの一つが悟空3人になるバグが存在する。 とはいえ全員合流するとバグが解消されるので合流時の文面がおかしいこと以外は意味はないが。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34492.html
登録日:2016/06/04 Sat 17 05 28 更新日:2024/05/20 Mon 12 23 51 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ギャップ萌え ダンス ドラゴンボール ドラゴンボールZ 神と神 ビンゴ ベジータ 公式が病気 接待 映画ドラゴンボールリンク 楽しいビンゴ 歌 神と神 腹筋崩壊 音痴 黒歴史 ♪ビンゴ!ビンゴ!ビンゴ!楽しいビンゴ!(ハッ!) 楽しいビンゴは映画『ドラゴンボールZ 神と神』でベジータが披露したダンス・歌である。 事の発端は、ブルマの誕生日パーティーにて起こった。 ピラフ一味のマイがグレートサイヤマンに拳銃を発砲、グレートサイヤマンはそれらを弾き返すも、その内一発が運悪く破壊神ビルスに当たってしまう。 破壊神の規格外な肉体には「ちょっと痒い」程度の影響しか無かったが、それで機嫌を損ねたビルスは、「創造の前に破壊あり…」と、地球を丸ごとリニューアル(という名の破壊)をしようと目論む。 しかしそこへ… 「おいコラ!お前たち!もう余興はおしまいだ!さー楽しいビンゴ大会の、始まり、始まりー!」 以前から破壊神ビルスについて知っていたベジータは、ビルスの機嫌を取るために舞台に上がり、ビンゴ大会を仕切り始め、顔を引きつらせながらもダンスと歌を披露する。(そしていつもと様子が違うベジータに唖然とする一同。) その際の歌詞は以下の通り。 ♪ビンゴ!ビンゴ!ビンゴ!楽しいビンゴ!(ハッ!) ♪地球は楽しいー、と・こ・ろ・だ・よー!ご・は・ん・も・お・い・し・いー!楽しいビンゴ!楽しいビンゴ!(ヘイ!) そして歌い終わったベジータが冷や汗をかいて目を横に向けると、 ウイス「ちょっと引きましたね…」 ビルス「あぁ、あいつが歌も踊りもあんなにヘタだとは…。ウイスの歌といい勝負だ。」 ウイス「それは心外。」 ビルス ウイスに呆れられながらも努力は汲んでもらえたのか、何とか破壊活動を思いとどまらせることに成功。 しかし、ご機嫌取りのためにおどけて踊るなんて真似を衆目の面前で晒した事はプライドの高いベジータにとって精神的にかなりキツいモノがあったようで、頭を押さえて意気消沈。 その隙にビルスは魔人ブウと諍いを起こしてしまい、結局ベジータの苦労は水の泡となってしまうのだが…。 これは普段のベジータとのギャップを感じる笑えるシーンでもあれば、 誇り高い悪役だったベジータがプライドを投げ捨ててまで地球や仲間を守ろうとした、彼の成長が窺えるシーンでもある。 (実際に、この体を張った宴会芸を見た悟空が「ちょっと尊敬した」と見直している。 更にこの後ブルマがビルスに殴られたことで怒りを爆発、一時的とはいえ悟空をも超える戦闘力を発揮した。) なお作品のメタ的な事情を言えば、今作に登場するスーパーサイヤ人ゴッドは正しい心を持ったサイヤ人でなければ発現不可能という設定であり、かつて極悪人だったベジータが今は正しい心を持っている事を旧来のファンに納得させるためには、これだけの事をさせる必要があったと思われる。 ちなみに『超』では残念(?)なことにこの楽しいビンゴのくだりはカットされてしまったが、代わりにたこ焼きを作るシーンが登場。ターコーターコー…。 これのコミカライズ版では、ダンスを練習しているカットや、ダンスを披露する暇がなかったとぼやくカットが描かれていた。 ギャグ外伝『転生したらヤムチャだった件』では新生ヤムチャがベジータ(まだフリーザ軍兵士だったころ)との戦いで思い出し 「くっそ~…アレを見せてやれば戦況も一変するのに」と歯ぎしりしていた。 その後、思いもよらぬ手段でベジータの気を引き、悟空との共闘でサイヤ人を撃破するに至るのだが、その方法は各自単行本を参照の事。 「おいコラ!wiki篭りたち!!もう余興はおしまいだ!さぁ楽しい追記・修正の、始まり、始まりー!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 正直ベジータとやるビンゴ大会って割と楽しそうと思ってしまった… -- 名無しさん (2016-06-04 18 37 07) これ主に悟飯のせいよな 跳弾がビーデルの脚に当たるし、ビルスが地球人レベルの体だったら死んでいる所だった -- 名無しさん (2016-06-04 19 17 23) 映画を観る前と観た後でまるっきり印象が変わる場面だよねここ -- 名無しさん (2016-06-04 19 21 20) ×↑2 あれは酒に酔ってることもあった。 -- 名無しさん (2016-06-04 19 43 06) このシーンだけ見てべジータはこんなキャラじゃないと非難する奴らやブロ厨がやっぱヘタレwとか嘲笑してるのを見ると凄く悲しくなってくる。きちんと前後を見ればただのギャグシーンじゃないと言うのはわかるだろうに… -- 名無しさん (2016-06-04 21 22 39) このプライドかなぐり捨てたベジータを見たことで悟空もそれに習うんだよなぁ…隠れたファインプレーよ -- 名無しさん (2016-06-04 21 50 00) 超じゃビンゴもその後の尊敬したもカットなんだろ? -- 名無しさん (2016-06-04 22 01 22) ビルス自身がこの行動についてちゃんとコメントしてるのにね -- 名無しさん (2016-06-04 23 05 48) ↑4 このシーンを批難してるのは映画自体観てない奴かよほど表面しか物事観れないタイプと一発でわかるので良い基準になるとも言える -- 名無しさん (2016-06-04 23 31 28) べジータにとってプライドを捨てるという行為がいかに重いかという話 -- 名無しさん (2016-06-04 23 38 00) 子供たち、世のお父さん方もベジータみたいに家族の為に道化やる事もあるんやで… -- 名無しさん (2016-06-04 23 42 38) ビルスとウイスは呆れたけど、誰にも笑われなかっただけマシかもしれない・・・ -- 名無しさん (2016-06-05 10 28 39) これそんなシーンだったのか…全然キャラ崩壊じゃねえじゃん、いい加減な事いいやがって -- 名無しさん (2016-06-05 16 59 15) ブロリー動画では結構万能なネタ、でもこのシーンの本当の意味はブロリストならみんな分かってるはず -- 名無しさん (2016-06-05 17 18 22) ゼノバースだと「オレのプライドを捨て去ったダンスのおかげでビルスの機嫌が収まったからいいものの…」割と自己評価は強めだったんだろうか…。 -- 名無しさん (2016-06-05 17 40 46) ↑7 11 腹が立つ気持ちは分かりますが別にこのシーンを否定している人がそのような人だと限りませんよ。確かにそのような非難は良いことではないけど、激しい口調や決めつけをしてはその人たちのことは言えませんよ。ネットはそれぞれ違う価値観をもってる人が集まりやすいから否定する人も反論する人も優しい口調になって欲しいです。 -- 名無しさん (2016-08-05 19 05 28) 堀川さん歌上手いのになー -- 名無しさん (2016-12-11 00 52 04) 今さらながらドラゴンボールゼノバース2でアバターもエモーションで楽しいビンゴが踊れるんだよな 前作ではビンゴ見れなかったから嬉しい(ベジータは踊ってはくださらないが) 池田秀一ボイスの楽しいビンゴはなかなか強烈 -- 名無しさん (2017-01-22 12 35 14) 煽りのコメントを削除しました -- 名無しさん (2017-12-15 19 55 52) ↑まだ挑発的な口調のコメントは残ってるけど -- 名無しさん (2017-12-15 20 55 05) ↑相談所に報告→異議がなければ荒らしとして削除って手順ですので、今回削除されたのも報告のあったものだけのようですね -- 名無しさん (2017-12-15 21 28 01) 皆の反応は「いきなり宴会芸やってどうした急に?」って感じか -- 名無しさん (2018-10-13 14 47 29) Zの時点でもお好み焼きをノリノリで作っているからベジータのテキャラ崩壊にはならない -- 名無しさん (2023-01-15 19 22 12) 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-09-11 20 26 37) DBTBでもサバイバーが踊れるようになったぞ! キレッキレの踊りをレイダーのベジータに見せつけよう! -- 名無しさん (2024-02-25 16 09 45) え!?R藤本のネタかと -- 名無しさん (2024-02-25 16 45 34) ↑んなわけって芸人みたいにツッコミたくなる -- 名無し (2024-03-01 16 02 37) 名前 コメント